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    2025-2026秋冬 東京コレクション
東京ならではのエレガンスを追求
2025-2026秋冬シーズンの最新スタイルを提案する「楽天ファッション・ウィーク東京 (Rakuten Fashion Week TOKYO)」が2025年3月17日〜22日の6日間にわたって開催された。メイン会場を渋谷ヒカリエから銀座のTODA HALL & CONFERENCE TOKYOに移し、37ブランドがランウェイショーを披露した。そのうち、初参加は11ブランド、海外からの参加は4ブランド。5年ぶりにランウェイショーを開催した「HYKE (ハイク)」のほか、「LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE」2025 年度セミファイナリストの「PILLINGS (ピリングス)」、「TOKYO FASHION AWARD 2025」に輝いた「KANEMASA PHIL. (カネマサ・フィル)」「HATRA (ハトラ)」ら8 ブランドが名を連ね、見逃せないシーズ ンとなった。番組では、楽天ファッション・ウィーク東京の公式プログラム以外でショーを開催したブランドを加えた42ブランドを一挙紹介する。

東京デザイナーたちが打ち出したのは、ブランドのアイデンティティを大切にしながら、強さとしなやかさを兼ね備えたエレガントルック。長く受け継がれてきたクラシカルなフォルムと素材使いで、エレガンスを再解釈している。端正なテーラリングは、バリエーション豊かな色彩と刺しゅう、ユニークなカッティングをほどこし、遊び心のあるワードローブへと昇華させた。日本のテキスタイル産地と提携し、オリジナルのファブリックで仕立てるブランドも見られた。

注目ブランドは東京・鶯谷のダンスホール新世紀でランウェイショーを開催した「FETICO (フェティコ)」。テーマは ”Queen of Curves (曲線の女王)”。デザイナー舟山瑛美は1950 年代にアメリカでボンテージモデルやピンナップモデルとして活躍したBettie Page (ベティ・ペイジ) から着想を得て、オートクチュールドレスをモダンに再解釈した。クラシカルなアイテムに、ナローベルトやハーネス風のベルトといったボンテージを意識した小物をプラス。ブランド初となるレオパードプリントも登場した。

一方、「HARUNOBUMURATA (ハルノブムラタ)」がテーマに掲げたのは”A DISTINGUISHED WOMEN MOTORISTES (エレガンスの操縦者)”。20世紀初頭に活躍した女性レーシングドライバーDorothy Levitt (ドロシー・レヴィット) の生き方に感銘を受けた村田晴信は、彼女の持つ優雅さと大胆さをスタイルに投影。流れるようなドレーピングとワークウェアの構造を組み合わせたドレスや、インダストリアルな雰囲気を漂わせるオイルコーティングのコートやプリーツスカートを提案した。ブルーのグラデーションのプリントは鏡に映り込む風景をモチーフにしている。ヘッドアクセサリーにはヘルメットをイメージしたハットが採用されている。

FETICO

HARUNOBUMURATA