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    2025春夏 東京コレクション
日本の伝統文化を取り入れた独創的なスタイルが登場
国内最大級のファッションの祭典「楽天ファッション・ウィーク東京 (RFWT) 2025春夏」が2024年9月2日〜7日の6日間にわたって開催された。メインイベントである東京コレクションには、国内外合わせて33ブランドが参加。そのうち、ランウェイショー形式での発表は26ブランド、デジタル発表は7ブランド。ブランド数は前年同期と比べて大幅に減ったものの、日本ファッション・ウィーク推進機構 (JFW)によるブランド支援プログラム「JFW NEXT BRAND AWARD 2025」受賞ブランドの「TELMA (テルマ)」や、「Chika Kisada (チカキサダ)」「FETICO (フェティコ)」「PILLINGS (ピリングス)」「YOSHIOKUBO (ヨシオクボ)」ら過去にアワードを受賞した実力派ブランドが勢揃いし、質の高いコレクションを展開した。

初参加は「TENBO (テンボ)」のデザイナー鶴田能史と元大関の小錦八十吉がタッグを組んだプラスサイズブランド「52TENBO+ (コニテンプラ)」や、イタリアの「HOUSE OF MUAMUA (ハウス・オブ・ムアムア)」、サスティナブルブランド「O0u (オー・ゼロ・ユー)」など6ブランドを数えた。

またRFWT 会期中は、1990 年代〜 2000 年代初頭の “あんとき (あの時)”のストリートスタイルをテーマにしたフリーマーケット「あんとき」や、AI 技術とファッションを融合させた「TOKYO AI Fashion Week 2025S/S」コンテストなど、楽しいイベントが都内各地で開催され、ファッションの祭典を盛り上げた。

注目ブランドはブランド初のランウェイショーを開催した「TELMA」。“鶴の恩返し”をテーマに、シースルー素材を多用したレイヤードルックを披露した。オリジナルテキスタイルの開発に力を入れてきたデザイナーの中島輝道は、麻のような風合いを生み出すコンニャク樹脂を使用したコートや、和紙100%で仕立てられた軽やかなテーラードジャケットを提案。日本の伝統技術を生かした服作りで大きな注目を浴びた。中島デザイナーはベルギーのアントワープ王立芸術アカデミーを卒業後、「DRIES VAN NOTEN (ドリス ・ヴァン・ノッテン)」「ISSEY MIYAKE (イッセイ・ミヤケ)」で経験を積んだ実力派だ。

TELMA

WISHARAWISH