サスティナブルなアイデアが満載
日本の最新ファッションを世界に発信する「Rakuten Fashion Week TOKYO 2023(楽天ファッションウィーク 東京、以下、RFWT)」が2022年8月29日〜9月3日の6日間にわたって開催された。2023春夏シーズンは49ブランドが参加。そのうち27ブランドが有観客でフィジカルショーを披露、22ブランドはデジタル形式のプレゼンテーションムービーを公開した。初参加は15ブランドにのぼり、コロナ以前の華やぎを取り戻しつつある。
楽天が日本のファッションブランドを支援するプロジェクト「by R」に参加したのはパリコレの常連である「ANREALAGE (アンリアレイジ)」と「yoshiokubo (ヨシオクボ)」。世界市場に通ずる高いクリエイションを見せつけた。番組ではRFWT参加ブランドに、ブランド独自の日程でコレクションを開催した有力ブランドを加えた全43ブランドを一挙紹介。東京発のモードの底力を発信する。
2023春夏シーズンはファッション業界に広がる環境問題への関心の高まりを受けて、サステナブルやリサイクル、アップサイクルを取り入れたデザインや、自然から着想を得たスタイルが多数提案された。ブランド20周年を迎える「ANREALAGE」(デザイナー:森永邦彦)は、ブランドの原点であるパッチワークの技を用い、数千もの小さなピースを繋ぎ合わせて仕立てたコレクションを披露。一方、「RequaL≡ (リコール)」(デザイナー:土居哲也)は“RE BLOCKS”をテーマに掲げ、Tシャツやシャツ、デニム、ジャケットなどのアイテムを袖や襟などパーツごとにバラして組み替えてスタイルを再構築した。
初参加ブランドの中で最も注目したいのは、日本ファッション・ウィーク推進機構主催の支援プログラム「JFW NEXT BRAND AWARD」のフィジカル部門でグランプリに輝いた「FETICO (フェティコ)」(デザイナー:舟山瑛美)。2023春夏のコレクションテーマは“Admire Your Own Body”。1970年代に作家/女優として活躍した鈴木いづみからインスピレーションを得て、女性を美しく見せるボディラインを探求。メッシュやチュール、レースといった透け感のある素材を使い、官能的なボディーコンシャスドレスを完成させた。
ANREALAGE
FETICO