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    2016春夏 東京コレクション
新たな活路を模索する東京デザイナーたち
 2016春夏「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク東京」が2015年10月12日〜18日、渋谷ヒカリエを拠点に開催された。参加ブランドは50。若手デザイナー集団「TOKYO NEW AGE(東京ニューエイジ)」による合同ショーや今崎契助が手がける「PLASTIC TOKYO(プラスチックトーキョー)」、X JAPANのYOSHIKIがプロデュースする「YOSHIKIMONO(ヨシキモノ)」ら初参加ブランドが多才な才能を披露する一方で、11シーズンぶり東コレ復帰した「MIHARA YASUHIRO(ミハラ・ヤスヒロ)」、10年ぶりにショーを披露した「5351POUR LES HOMMES(5351プール・オム)」、来期から発表の場をパリに移す「FACTOTUM(ファクトタム)」など、東京デザイナーたちは新旧入り乱れて活発な動きを見せている。

 キートレンドはラッフル、フリンジ、リボンで形作るロマンティック・ディテール、アシンメトリーで表現するアクティブなシルエット、異素材の組み合わせで表現するレイヤードなど。スリップドレスやスリーブレスジャケットで肩を出したり、ドレスに深めのシルエットを入れたり、オーガンジーや透かしレースなど透け感のある素材を多用することで、肌の露出度がアップしているのもポイントだ。

 勝井北斗と八木奈央がデザイナーを務める「mintdesigns(ミントデザインズ)」は“ザ・ガーデン”をテーマに、箔プリントやメタリック素材で都会的なセンスの光るロマンティックドレスを発表した。レーザーカットでフラワー柄を浮き上がらせたレイヤードドレス、片側だけにデジタルプリントのプリーツスカートを重ねたアシンメトリードレスは、ナチュラルxフューチャリスティックの相反するイメージが交差する。

 熊切秀典率いる「beautiful people(ビューティフルピープル)」は1950年代のオートクチュールをモダンにアレンジ。テーマは“OLD TRICK(常套手段)”。ブラック&ホワイトを基調に、ぺプラムをあしらったブラウスとルーズパンツの組み合わせや、総レースのアシンメトリードレス、胸元がV字に大きくカッティングされたAラインワンピースなど、ロマンティックなテイストはこれまで以上に磨きがかかっている。

 「GIROGIO ARMANI(ジョルジオ・アルマーニ)」の若手デザイナー支援プロジェクトに日本人としてはじめて選出された「FACETASM(ファセッタズム)」。2016春夏ミラノメンズデビューを果たし、東コレではウィメンズのみの構成となった。紐状のリボンをたくさん取り付けたブルゾンやチャイナ風セットアップなど、メンズコレクションで提案した素材、アイテムを用い、ノージェンダーなスタイルを提案している。

FACETASM

mintdesigns