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    2015-2016秋冬 東京コレクション
新時代の幕開けを予感させるスタイルミックス
 日本の最新ファッションを世界に向けて発信する「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーウ東京」が3月16日〜 21日の6日間にわたり開催された。前回同様、渋谷ヒカリエを拠点に展開された2015-2016秋冬 東京コレクションには期間中、国内外から52ブランドが参加。うち初参加は13ブランド、海外からは6ブランドが名を連ねた。

 今シーズンはブランド設立30周年を迎えた「TAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)」、パリコレから東京にカムバックした「KEITA MARUYAMA(ケイタ・マルヤマ)」、天津憂をデザイナーに起用した「HANAE MORI designed by Yu Amatsu(ハナエモリ・デザイン・バイ・ユウ・アマツ)」など、ビッグブランドの参加も話題を呼んだ。

 新進ブランドから大御所ブランドまで、日本のファッション力が集結した2015-2016秋冬シーズン。パリやミラノで提案されるグローバルトレンドを意識しながら、東京独自の感性を取り入れたスタイルは、男女のスタイルを融合させた“ノージェンダー”、1970年代の象徴“ボヘミアン”、未来的な雰囲気を漂わせる“グリッター”などのトレンドワードを生み出した。番組では東コレ期間中にランウェイショーを発表した選りすぐりの42ブランドを紹介する。

 注目ブランドは“LOVE”をテーマに、メンズとウィメンズのスタイルをミックスした「FACETASM( ファセッタズム)」。メンズウェアとして膝丈のニットチュニックや胸元にシャーリングを施したシャツを提案したかと思えば、ウィメンズウェアとしてウールのライダースジャケットやピンストライプのスーツを打ち出すなど、性差の垣根を取り払ったアイテムが並ぶ。異な る幅のプリーツを重ねたり、ジャケット・オン・ジャケット、ニット・オン・ニットなど、レイヤードの妙にも注目したい。

 熊切秀典が手がける「beautiful people(ビューティフル・ピープル)」は“Virgin”をキーワードに、ウールやカシミヤといった天然素材が持つ風合いを生かしたリアルクローズを披露した。リラックスムード漂う末広がりのコートやポンチョ、お尻が隠れる長さのゆったりニットにガウチョパンツ…トラッドスタイルをベースにしながら、天然素材の着心地の良さを表現したスタイルはどれもボヘミアンな雰囲気に包まれている。

beautiful people

FACETASM