グローバルマーケットを視野に、東コレデザイナーが躍進
東京の最新ファッショントレンドを世界に向けて発信する「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京 (MBFWT)」が2014年10月13日〜19日、渋谷ヒカリエをメイン会場に開催された。メインイベントとなる「2015春夏
東京コレクション」では国内外から約60ブランドが参加。番組ではそのうちの51ブランドを紹介する。
東京コレクションで実力を蓄えたデザイナーたちがグローバルマーケットへと挑むという流れがますます加速。今シーズンよりパリコレ進出を果たした「ANREALAGE(アンリアレイジ)」、パリでの展示会をスタートさせた「yoshio
kubo(ヨシオ・クボ)」、東京都および繊維ファッション協議会・主催の「東京ファッションアワード2015」受賞を契機に海外展開に乗り出す6ブランド(「FACTOTUM(ファクトタム)」「FACETASM(ファセッタズム)」「JOHN
LAWRENCE SULLIVAN |(ジョン・ローレンス・サリバン)」「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」「D.TT.K(ディーティーティーケー)」「sulvam(サルバム)」)など、新たな市場開拓を目指して邁進するブランドが増えている。一方、若手デザイナーたちはデザイナーとしての地位確立を夢見て東京コレクション参加に踏み切る。「corazon
del alma(コラゾン・デル・アルマ)」「haori de TiTi(ハオリ・ドゥ・ティティ)」「IISER LOEN(イイザ・ローン)」「Noir
Fr(ノアファー)」「PHIRE WIRE(ファイヤーワイヤー)」は2015春夏シーズン、初のランンウェイショーを展開したブランドだ。
「beautiful people(ビューティイフル・ピープル)」を手掛ける熊切秀典が着目したのは1970年代のテニスのユニフォーム。白いテニスシューズに似合うスポーティーなリアルクローズが外苑前テニスコートを舞台に披露された。スコートを思わせるプリーツスカートやキュロット、白シャツにVネックニットのレイヤード、カットワークをほどこしたミニワンピースなど、清潔感があり、かつレトロな雰囲気漂うアイテムが並ぶ。ラコステのワニを模したカメレオン、グリーンのストライプなど、柄においてもスポーツマインドを貫いている。一方、久保嘉男がデザインする「yoshio
kubo(ヨシオ・クボ)」は“フィッシャーマンズ・アスレティックス”をテーマに、長いひげを蓄えたワイルドな船乗りのマリンルックを提案。スウェットスーツを街着に置き換えたスタイルや、立体的なパッチ&フラップポケットが連なるブルゾンとハーフパンツのコーディネート、ワイルドフラワーのプリントとカーキのツートーンで仕立てられたスーツスタイルなど、斬新なアイデアが至るところに登場。魚やカモメをモチーフにしたニット、縄を模したメッシュ素材もまた、マリンをイメージさせるのに欠かせない要素だ。
beautiful people
yoshio kubo