パンデミック後のストリートはフェミニン系が増加
緊急事態宣言下の長い閉塞期間が終わり、活気を取り戻しつつある東京ストリート。気温がぐんぐん上昇したこの日、人々の服装は夏と秋のちょうど端境期を示している。夏寄りのトップスは白Tシャツを筆頭に、薄手のコットンのシャツワンピース、透け感のあるチュールブラウス、ペプラムカットソーなど。秋寄りのトップスはふくらはぎから踝までの長さのジレやニットカーディガン、MA-1、ハイネックのニットやカットソーが挙げられる。季節を問わず人気のワンピースは、ジャージー素材のロングチュニックや、フリルやティアードでボリュームを与えたデコラティブなものが登場。重めのデニムを斜めに切り替えやロングワンピースも複数見られた。
新たなトレンドとして注目したいのは白シャツの上から着用するベアトップのカットソー。ブラックレザーやマドラスチェックといった厚手の素材で仕立てられており、センシャルな魅力を放っている。全体的に、10代を中心に一斉を風靡したアメカジ風ファッション(Tシャツ+股上の深いジーンズ)はやや下火となり、フリルやリボンを飾ったフェミニンなアイテムが増えてきているようだ。
ボトムでは、レトロな雰囲気を醸し出す裾広がりのフレアパンツ、ワイドパンツが年齢を問わず人気を博している。シーズンをまたいでロングセラーを続けるマキシ丈フレアスカートは、プリーツの上からレーシーな素材を重ねたり、ゴールドラメでインパクトを与えるなど、インパクトのあるデザインもある。年齢層での違いを見てみると、10代にはツイードやレザーで仕立てられた秋仕様のショートパンツ、20代以降の年齢層にはスリットが深く入ったミモレ丈のタイトスカートが好まれている。
アクセサリーで注目したいのは太めのレザーベルト。テーラードジャケットやクラシカルなワンピースの上から締めたて、ウエストを強調した着こなしがよく見られた。
[ 観測日 ] 2021年10月5日 / 晴れ / 東京・表参道(28℃)
表参道
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