暖かい春の日差しに包まれた3月下旬。ストリートは以前の賑わいを取り戻しつつある。自粛生活から解放された人々のスタイルはいつもに増して軽やかだ。人気のアウターはトレンチコート、Gジャン、パーカ、ニットカーデイガンといった軽めのアイテム。トレンチコートは大半がベージュのマキシ丈で、フロントボタンを閉めず、羽織るように着る。10代〜20代の若い年齢層はオーバーサイズのシャツやスウェットウェアをアウターとして代用。シャツのシルエットはお尻がすっぽり隠れるくらいのロング丈で、シャツワンピースとして、あるいはTシャツの上から重ねて、ラフなレイヤードスタイルを楽しむ。一方、フェミニンなスタイルを好む若者は、袖先が大きく膨らんだバルーン袖のブラウスやニットで甘さを強調する。その他、襟を後ろ側に倒した着こなし”抜き襟”が引き続き高い支持を得ている点も見逃せない。とりわけオーバーサイズのニットカーディガンやシャツのコーデで抜き襟を取り入れる人が多い。

ボトムスはトップスに比べてかなりばらつきがある。パンツ派には落ち感のあるワイドパンツ、裾広がりのフレアパンツ、ショートパンツ、サロペットなどが人気。今春のフレアパンツは部屋着でそのまま外出してしまったようなリラックス感が漂う。サロペットは10代の若者を中心に人気があり、スウェットウェアと組み合わせることで脱力感を演出する。一方、スカート派はマキシ丈のプリーツスカートやチューツスカート、タイトスカートなど長めのスカートが好まれている。但し10代の若者は例外で、ミニ丈のタイトスカートを好んで着用。ショートソックスとプラットフォームシューズをコーディネートし、原宿の若者らしさを強調する。

[ 観測日 ] 2021年3月29日
晴れ
[ 場所 ] 表参道(23.1℃ / 60％)、原宿(23.3℃ / 50％)

表参道

原宿