パワーショルダー全盛の90年代ルックに注目!
ここ数シーズン、多くのデザイナーたちがインスピレーションを求めている90年代。ストリートでは実際、どんなアイテムがトレンドだったのか、1994年夏の映像とともに振り返ってみよう。
バブル時代の名残りが感じられる1994年7月、トップスで最も注目したいのは肩パットを入れたパワーショルダーのジャケット。ショルダーラインは横に大きく張り出し、逆三角形のシルエットを形成している。丈はボレロのようなショート丈から腰がすっぽり隠れるロング丈の両極端で、ウエストがきゅっとシェイプされているのが特徴。ロング丈のジャケットはペプラム仕様が多い。パワーショルダーのトップス着用者は大概、ボトムスと色を揃えたセットアップを選ぶ傾向にあり、ピンクやグリーン、イエローといった原色使いがスタイルを華やかに彩る。
アウターを着用していない人々は、タイフロントブラウスやボウタイブラウス、フリルカットソー、スカーフ柄のブラウスといったフェミニンなトップスを選択。タイフロントブラウスはブラウスを腰で結ぶことでメリハリのあるシルエットを描き出す。それらの多くは薄手のとろみ素材で仕立てられており、涼しげな夏を演出している。ボトムスにミニタイトスカートあるいはフレアの効いたショートパンツをコーディネートする。
ワンピースはミニ丈が大半を占め、ボディラインを強調させたタイトなシルエットが目立つ。当時はホワイトxネイビーのバイカラーで構成されたマリン系のデザインが人気。そこにレッドの小物をプラスしてトリコロールカラーでまとめる上級者もいる。
現代のトレンドと大きく異なるのはバッグのチョイス。「LOUIS VUITTON」「PRADA」「GUCCI」といったデザイナーズブランドのバッグを腕にかけて持ち、バブリーなスタイルを完成させる。今ではほとんど見られないバケットバッグも多数見られた。
[ 観測日 ] 1994年7月21日
晴れ / 31.8℃ / 40%
[ 場所 ] 東京・新宿
新宿
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