ミニ丈ボトムス x ブーツで90年代スタイルを演出
Withコロナ時代を迎え、ストリートファッションはどう変わったのか。道ゆく人々はほぼ全員がマスクを着用。原宿・表参道界隈では”黒い”ウレタンマスクを選ぶ人が多く、マスクをおしゃれアイテムの一つとして捉えているのがわかる。アウターは温かみのあるウールコートやダウンジャケットといった厚手のものから、ライダースジャケット、Gジャン、フィールドジャケットなどの軽めのものまで、多種多様なアイテムが混在している。特に目立ったのはオーバーサイズのウールコート。シルエットこそマニッシュだが、ベージュやダルピンク、ライトグレーなどの優しい色味でフェミニンな雰囲気を醸し出す。インナーにはハイゲージで編まれたワントーンのニットワンピースやタートルネックニットを合わせて、ソフトな女性らしさを演出する。反面、先月最も着用率の高かったパーカやウェットウェアは急減した。
ボトムスで存在感を発揮していたのは、タイトスカートやショートパンツといったミニ丈のアイテム。10代〜20代の若年層に好まれており、ジョッキーブーツやハイソックスとコーディネートして、アムラーを彷彿とさせる90年代スタイルを形成している。シーズンをまたいで人気継続中のワイドパンツはここに来て減少傾向。昨冬、一世を風靡したグレンチェックのパンツは再び息を吹き返した。一方、マキシ丈スカートは30代以降の比較的高い年齢層に人気があり、プリーツスカートやチュールスカートなど、流れるようなシルエットのアイテムが優勢だ。
注目のアクセサリーはニーハイブーツ。フィット感のあるベロア調のニーハイブーツがトレンドに敏感の女性たちの支持を集めている。強い女性をイメージさせるヒールの高いデザインもポイントだ。今のところ、膝よりやや下のミドル丈レザーブーツが数的にリードしているが、インパクトのあるアイテムだけに、今後の動向が見逃せない。
[ 観測日 ] 2020年11月18日・晴れ
表参道:気温19.8℃/湿度56
原 宿:気温20.7℃/湿度67
表参道
原宿