シックなセットアップが増加傾向
9月も半ばを過ぎたというのに、初夏のような蒸し暑さに見舞われた東京ストリート。まだまだ夏服が手放せない。袖なしのカットソーやワンピースに、フレアなワイドパンツあるいはマキシ丈スカートを合わせ、清涼感を演出したスタイルが目立つ。スクエアショルダーやフレンチスリーブのカットソー、キャミソール、オフショルダーブラウスなど、胸元を露出させたアイテムは前月に引き続き、人気が高い。新たな動きとして、Tシャツの上からベアトップブラウスやベアトップ・オールインワンを重ねたコーディネートが登場した。反面、オーバーサイズTシャツの人気は急落、代わってパフスリーブブラウスやフリルブラウスなど、ロマンティックなアイテムが支持を獲得。一方、ワンピースやオールイワンといった上下一体型アイテムは、ブラックやベージュ、ボルドーの単色使いのシンプルシックなデザインが人気だ。
ボトムスでは、流れるようなシルエットのワイドパンツに注目。昨年に比べ、パンツの幅はさらに広がっている。10代の若者に限ってはデニムのショートパンツやミニタイトスカートなど、ミニ丈のアイテムを選ぶ傾向にあり、露出度の高さがポイントとなっている。スカート類ではミニスカートの上からチュールやレースを重ねるレイヤードシアースカート、マキシ丈のアコーディオンプリーツスカート、スリットが深く入ったハイウエストのロングタイトスカートが見られた。パンツとスカートの着用率はちょうど半々くらい。トップス同様、甘さを備えたディテールにシフトしており、トラックパンツなどのスポーティーアイテムは見られなくなった。
セットアップが増加傾向を見せている。ロング&リーンのシルエットで、単色使いのシンプルなデザイン。ジャージー素材のトップスとスカートのセットアップは一体感がありワンピースのよう。一方、パンツのセットアップスタイルは裾広がりで70年代の雰囲気を漂わせる。
[ 観測日 ] 2020年9月18日・くもり時々晴れ
表参道:気温31.6℃/湿度65
原 宿:気温32.6℃/湿度62
表参道
原宿