開放感のあるスリーブレスアイテムが人気上昇
新型コロナウイルスによる非常事態宣言が解除され、活気を取り戻しつつある東京。マスク着用は免れないが、ストリートは清々しい初夏のファッションに埋め尽くされた。トップスで注目したいのは、袖なし、あるいはフレンチスリーブの開放的なアイテム。タンクトップやキャミソールのほか、へそをのぞかせたクロップド丈のカットソーも登場している。ワンピース類はスリップドレスを筆頭に、スリーブレスやオープンカラーのデザインが目立ち、露出度が高いのが特徴。細めの共布ベルトで70年代風の雰囲気を醸し出している。反面、昨シーズンにストリートを席巻していたオーバーサイズのTシャツやカットソーは減少傾向が見られた。
ボトムスで着用率が高かったのはワイドパンツ。トップスがコンパクトになっている分、ボトムスでボリュームのあるものを選ぶ。ショートパンツやミニタイトスカートなどのショート丈の夏向けのアイテムは見られるものの、まだ少数派だ。シルエットは裾広がりのベルボトムや股上の深いものに人気があり、トップス同様、70年代のヒッピースタイルを彷彿とさせる。オールインワン、サロペット、ジャンパースカートといった上下が一つになったアイテムは増加傾向。これらは特に10〜20代の若者層に支持を得ている。
ディテールで際立ったのはスリット使い。タイトスカートはもとより、ベルボトムパンツやワンピースなど、多様なアイテムにスリットが施されている。マキシ丈ワンピースは大腿まで届くほどの長い切り込みが入っており、歩く度に大胆に足を露出させている。また、プリントにおいてはバイカラーのジオメトリック柄が新たに登場。前ジーズンから人気のレオパード柄は堅調に推移。その一方で、柄を全く使わず、全身ワントーンで統一したシンプルなコーディネートも見られた。その場合、ブラックやブルー、チョコレートブラウンといった暗めのカラーで、シックな大人の女性の着こなしを見せている。
[ 観測日 ] 2020年6月17日・晴れ
表参道:気温27.7℃/湿度62
原 宿:気温26.3℃/湿度47
原宿
表参道