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    2020年2月 東京定点観測 -表参道/原宿-
フリースジャケットの人気が再燃
新型コロナウイルスの市中感染が始まった2月中旬、東京ストリートはいつになくマスク着用者が多い。暖冬のためか、人気の2大アウターはダウンコートではなくダウンジャケット、オーバーサイズのフリースジャケットと、例年より軽めのものに落ち着いている。ダウンジャケットは黒、フリースジャケットはクリーム色と、アイテムによって色の傾向が分かれるのも今季の特徴。フリースジャケットは先月一時的に減少傾向を見せたものの、今月に入って再び増加した。中にはざっくり編んだオーバーサイズニットやニットベストをアウターとして着用する人々もおり、今年がいかに暖冬であるかがわかる。ウールのベルテッドコートやトレンチコートといったフルレングスのアウター着用者でさえ、ボタンを留めずに風を切って歩く。インナーとして着用するのはパーカやスウェットシャツといったアメリカンカジュアル。外国人観光客のスタイルと相まって、ストリートのカジュアル化が進んでいるようだ。

一方、ボトムスの人気はワイドパンツとマキシ丈のフレアスカートの二分化が見られた。ワイドパンツはベロアやウールといった冬の素材で仕立てられたものから、デニムをロールアップさせたもの、裾広がりの70年代風まで、素材も形もバラエティー豊か。そのほか、スポーティーカジュアルが好きな若者はぴったりフィットのトラックパンツやストレッチジーンズで美脚を強調する。一方、フレアスカートはレオパード柄のもの、アコーディオンプリーツ、チュール、ティアード風など、ガーリーな雰囲気を漂わせるものが人気だ。10代に限っては、ミニ丈のタイトスカートを履き、足を露出させて歩く姿が目立った。

アクセサリーで注目したいのはビッグサイズのトート。A3の紙がすっぽり入りそうな大きさで、生成りコットン地のものが多い。肩にかけたり斜めがけしたりして、ナチュラルなスタイルを演出している。これから春先にかけて、この手のバッグが増加しそうだ。








[ 観測日 ] 2020年2月19日・晴れ
表参道:気温12.4℃/湿度32‰
原 宿:気温12.9℃/湿度33‰

表参道

原宿