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    2019年12月 東京定点観測 -表参道/原宿-
ボリューム袖のフリースジャケットが大ブレイク
クリスマスシーズン真っ只中の12月中旬。ストリートで最も目にしたアウターはフリースまたはパイル地のモコモコジャケット。袖や丈に工夫を凝らしてボリュームアップさせたものが多く、襟なしのデザインも好まれている。色はクリームがダントツ人気で8割を占め、残りはベージュ、ダルピンク、ライトグレーといったやさしいカラーで構成される。アウター2番手につけたのはマドラスチェックやグレンチェックなど、チェック柄を用いたコートやフランネルシャツ。チェック柄のアイテムはどれもマニッシュな雰囲気を漂わせており、コートはマニッシュなボックスシルエット、シャツはTシャツの上から重ねたり共布ベルトでウエストをシェイプさせて、アウター感覚で着こなす。それを受けて、先月ストリートを占拠していたトレンチコートやウールのチェスターコートは大きく後退した。ダウンジャケットは着用者は少ないが、抜襟にして着用することで今シーズンらしさを出している。インナーには、スウェットシャツやモヘアのVネックニット、ハイネックニットなど、温かみのあるアイテムを合わせるのが主流だ。

ボトムスでは、膝より大分短いタイトミニスカートが急増。素足にショートソックスというのがタイトミニスカートの鉄板コーディネートで、10〜20台の比較的若い年齢層に絶大な人気を誇る。マキシ丈プリーツスカートとマキシ丈タイトスカートは横ばい、ワイドパンツは再度、若干の下降傾向を見せている。寒い季節になると決まって増加するブラックタイツだが、今冬は少なく、代用としてフィット感のあるスパッツ、レギンスなどを取り入れるケースが多い。スポーティーなスタイルを好む若者は、サイドにラインの入ったトラックパンツを選択。オシャレ上級者になると、上下トラックスーツをカッコよく着こなす姿も見られた。

また、トップス、ボトムスの共通項として、細畝のコーデュロイを使用したアイテムが登場しているのも今シーズンならでは。古着ブームや70年スタイル復活もあいまって、コーデユロイがストリートを席巻しそうな勢いだ。








[ 観測日 ] 2019年12月18日・晴れ
表参道:気温14.3℃/湿度67‰
原 宿:気温15.1℃/湿度65‰

表参道

原宿