オーバーサイズTシャツのアームデザインに注目
猛暑が続く8月中旬の東京ストリート。暑さを少しでも紛らわそうと、携帯扇風機を顔に当てて歩く若者たちが通り過ぎる。最も目を引いたのは袖幅が広く長めのオーバーサイズTシャツ。下に履いたショートパンツが隠れるくらいの丈で、Tシャツの上からボディバッグを斜めがけしたカジュアルなコーティネートが多い。Tシャツが10代の若者に絶大な人気を誇る一方、20代以上の女性に支持されているのはマキシ丈ワンピース。黒やベージュ、インディゴといったベーシックな単色使いが主流で、ウエストをドローストリングで絞りウエストマークさせる。セットアップやオールインワン、サロペットもまた今春夏に欠かせないアイテム。これらはワンピースと同じ単色使いで、テロテロとしたとろみ素材で仕立てられているのがポイントだ。
ボトムスの一番人気はショートパンツ。その大半は断ち切りデニムのミニ丈で、素足にショートパンツ、スポーツサンダルという料を意識したスタイル。興味深いのはトラックパンツでさえ、ショート丈になっていること。厳しい暑さの中でもオシャレをしたい若者の苦肉の策だろうか。ワイドパンツは一時期より大分減少したものの、今なお一定の人気を保っている。一方、スカート類ではマキシ丈フレアスカートがダントツ人気。タイトスカートは、フレアスカートよりやや短めの八部丈が支持されている。フロント中央か両サイド、あるいはバックに深くスリットが入ったものが人気で、表参道を歩く大人の女性に人気が高い。
アクセサリーでは、これまで”オジサン系”ファッションの一アイテムという認識だったボディーバッグが女性のおしゃれアイテムに昇格。好みに合わせて前で斜めがけしたり、後ろで斜めがけしたりして、アクセント的に着用している。バケットハット人気も手伝って、ストリートでも性差を超えたスタイルが浸透しているようだ。
[ 観測日 ] 2019年8月13日・晴れ一時雨
表参道:気温30.4℃/湿度78
原 宿:気温29.0℃/湿度87
表参道
原宿