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    2019年5月 東京定点観測 -表参道/原宿-
オーバーサイズのシャツワンピースで涼を演出
撮影前日、記録的な猛暑を記録した東京ストリート。平年並みの気候に戻っても、ノースリーブやショートパンツなど、真夏のアイテムを着用する人であふれている。トップスで注目したいのは真っ白なシャツワンピース。ロング丈の白シャツをアウター風に羽織ったり、ロング丈のTシャツをチュニック風に重ねるなど、オーバーサイズのシャツを着こなす姿が多数目撃された。20代から上の年齢層には白シャツの代わりにネイビーx白のストライプデザインを選ぶ人が目立つ。ボトムに合わせるのはフィット感のあるレギンスやストレッチデニム。トップスとボトムスでメリハリを効かせるのがポイントだ。一方、スポーティーなアメリカンカジュアルを好む若者には柄のないシンプルなTシャツが好まれている。シャツワンピース同様、Tシャツもまた、袖ぐりを大きめに取ったオーバーサイズが主流となっている。

長らく続いたスポーツテイストへの傾倒にようやく終焉の兆しが見えてきた。トレンド流れを大きく変えたのは“クラシック回帰”の流れ。メンズライクなテーラードジャケットに1980年代パワーショルダーや英国調チェックをプラスしたスーツスタイルが大きく台頭。「CELINE(セリーヌ)」「VALENTINO(ヴァレンティノ)」「ALEXSANDER McQUEEN(アレキサンダー・マックィーン)」らパリを代表する大御所メゾンがこぞってクラシカルなスーツスタイルを提案した。

ボトムスはいつにも増してバラエティ豊か。デニムのショートパンツで夏を演出する若者もいれば、重苦しいフルレングスのワイドデニムパンツを履きこなす若者も見られる。ワイドパンツは減少傾向にあるが、デニム素材のものだけは例外で、今なお高い支持を得ている。スカート類ではミニ丈よりマキシ丈が優勢。タイトスカート、フロントボタンスカート、リボンスカート、フレアスカート...あらゆるスカートでマキシ丈のものが登場している。パンツ類、スカート類の共通項として、スリットが取り入れられている点も見逃せない。

アクセサリーではスニーカー全盛がややトーンダウンし、代わって厚底のストラップサンダルが浮上している。スニーカーのソールに太いストラップを合わせたデザインが多く、スポーツテイストは継承されている。そのほとんどが黒単色、あるいは黒x白のモノトーン。









[ 観測日 ] 2019年5月29日・曇り時々晴れ
表参道:気温24.9℃/湿度42‰
原 宿:気温22.6℃/湿度38‰

原宿

表参道