厳しい寒さはどこへやら。暖冬の今年、ストリートをにぎわせたのは先月に引き続きライトグレーのアウター。温かみのあるウール素材で、ゆったりとしたボックスシルエットのロングコートが人気となっている。秋口にトレンドとなったコーディガン同様、フロントボタンを締めずにゆったりと着こなす姿が通りのあちこちで見られた。ボタンや襟などの装飾を省いたシンプルなデザインのものが目立つ。一方、ショート丈のアウターではメンズライクなMA-1、スタジアムジャンパー、ライダースジャケットが台頭。MA-1は比較的サイズの大きいだぼっとしたものが好まれており、ワイドパンツと一緒に着用することでマスキュリンなスタイルを形成させる。コンパクトなファーアイテムも見られるが、暖冬の影響で例年より少なめだ。アウターの中に着るのはVネック、ボートネック、オフタートルネックなどゆったりとした襟のニット。編み目の詰まった細番手のものが多く、白など明るい色合いのもので清潔感を演出している。

ボトムスではフルレングスのワイドパンツが根強い人気。半端丈のガウチョパンツは姿を消した。それとは対照的に、季節感を度外視したショートパンツとショートソックスのコーディネートが多数登場している。ショートパンツの代わりにデニムのミニタイトスカートを組み合わせたスタイルも見られる。これらはティーン限定のトレンドだが、コートの裾をなびかせて生足で颯爽と歩く姿が印象的だ。

アクセサリーでは、襟元を温めるアイテムとしてストール、スヌードが半々くらい。帽子はベレー帽が人気、一時期、人気を博したニット帽、ツバ広フェルトハットはほとんど見られない。

[ 観測日 ]
2016年12月9日・晴れ
表参道：気温16.3℃/湿度47‰
原　宿：気温17℃/湿度45‰

表参道

原宿