夏から秋へ。暑さが和らぐに連れて、人々のファッションも徐々に秋物へとシフトしている。トップスで人気を博しているのはボートネックのアイテム。襟ぐりも袖ぐりも直線的に大きく開いたカットソーが10〜20代の若者層から絶大な支持を得ている。ノースリーブのボートネックニットもまた好まれており、襟付きのシャツの上から重ねて、1970年代風スタイルを形成している。アウターとして注目したいのは薄手のロングコート。前をはだけた状態でさらりと着こなすスタイルが好まれている。今月はニット素材のものが登場し、スタイの幅が広たった。
　一大ブームを巻き起こしたガウチョパンツは減速傾向が見られ、踝に届く長さのワイドパンツ、デニムのショートパンツ、内と外の長さが異なるチュールスカート、裾が大きく広がったフレアミニスカート、マキシ丈ロングフレアスカートなど、トレンドアイテムにばらつきが見られるようになった。今月、新たに登場したアイテムとして抑えておきたいのは細かいプリーツのフレアスカート。ミモレ丈、マキシ丈の両方が見られ、光沢感のある素材で仕立てれているのが特徴。どのアイテムもショートソックスに厚底ストラップサンダルまたはレースアップシューズを履くのが鉄則だ。
　秋口になると増加するチェック柄だが、今シーズンも同様の傾向が見られる。特に赤系のチェックに人気があり、腰に巻いたりシャツワンピースとして着用したりして、チェックをアクセントとして取り入れたスタイルが多数登場している。

2015年9月 東京ストリートの注目アイテム (観測日:9月28日・晴れ、表参道：気温27.5℃/湿度52‰、原宿：気温25.9℃/湿度62‰)
＊トップス：パフスリーブカットソー、デニムシャツ、チェックシャツ、ボートネックシャツ、ビジュー付きカットソー、シフォンカットソー、クルーネックTシャツ、ポロシャツ、ロングTシャツ、トレーナー、カットソーとタイトミニスカートのセットアップ、ミニワンピース、デニムワンピース、マキシ丈ジャージーワンピース、Vネックニット、ニットカーディガン、タートルネックニット、ノースリーブニット、ニットジレ、ロングコート、テーラードジャケット、ジップアップジャケット、Gジャン。
＊ボトムス：ガウチョパンツ、ショートパンツ、チュールスカート、フレアミニスカート、ミモレ丈フレアスカート、マキシ丈アコーディオンプリーツスカート、タイトミニスカート、タイトロングスカート、ジャンパースカート、チノパン、スウェットパンツ、クロップドパンツ、ダメージデニムパンツ、ショートソックス、レギンス
＊アクセサリー：厚底ストラップサンダル、レースアップシューズ、スニーカー、ジョッキーブーツ、トート、リュック、レザーショルダーバッグ、キャップ、フェルトハット、麦藁帽子、ニット帽、カチューシャ、アームカバー、日傘、ストール
＊カラー＆プリント：カラー /ブラック、グレー、オフホワイト、ピュアホワイト、ベージュ、ネイビー、ダークブラウン、ブラウン、キャメル、カーキ、インディゴブルー、スカイブルー、ピンクベージュ、ショッキングピンク、パウダーイエロー、ピーチ、プリント/ ボーダー、ストライプ、カモフラージュ、小花、星。

表参道

原宿