秋本番。気温の低下にともない、薄手のアウターアイテムを着用する人々が増加。とりわけトレンチコート、フライトジャケットの人気が高い。トレンチコートはオーソドックスなベージュのベルテッドタイプが9割を占め、ボタンを閉めずに羽織って着用する姿が多数目撃された。一方、フライトジャケットはMA-1を思わせるナイロン製で、ニット帽やスニーカーとコーディネートしマニッシュなスタイルを形成している。また、カーディガンや薄手のテーラードジャケットの上から大判ストールをかけたスタイルも目立つ。今シーズンはブラック、フォレストグリーン、グレーなどの単色使いが多い。
　インナーではグレーのボートネックニットに注目したい。モヘアなどソフトで暖かみのあるものが好まれており、カラーはライトグレーが突出している。類似の着こなしができるクルーネックのトレーナーも人気だが、こちらもやはりグレーに人気が集中している。
　ボトムでは膝丈タイトスカートが堅調に推移。それよりやや長めのミッドカーフ丈のフレアスカートは、ここにきて増加傾向を見せている。ショートソックス、厚底ローファーとコーディネートし清楚なスクールガール風にまとめている。
　アクセサリーでは先月人気を博していたフェルトハットは減少。代わってベレー帽、ニット帽がシェアを伸ばしている。帽子類はメディアで今期トレンドとして紹介されている赤などの鮮明色は見られず、グレー、黒、紺といった落ち着いた色合いでスタイルとの一体感を図っている。

2014年10月 東京ストリートの注目アイテム (観測日:10月21日、表参道：気温20.6℃/湿度79％、原宿：気温21.2℃/湿度81％)
＊トップス：ペプラムカットソー、クルーネックTシャツ、ダンガリーシャツ、チェックのネルシャツ、オープンカラーシャツ、ジャンパースカート、シャツワンピース、ロングトレーナー、タートルニット、ボートネックニット、Vネックニット、ニットカーディガン、ロングカーディガン、パーカ、Gジャン、フライトジャケット、ライダースジャケット、トレンチコート、テーラードジャケット、ショート丈のダブルブレストコート、カシュクールジャケット、ニットジレ、スリーブレスダウンジャケット、オ−バーサイズジャケット、オーバーサイズコート。
＊ボトムス：膝丈タイトスカート、タイトミニスカート、膝丈サーキュラースカート、ショートパンツ、小花プリンとパンツ、ストレートジーンズ、ストレートパンツ、レギンス、ストッキング(黒、白、レース)、ショートソックス。
＊アクセサリー：大判ストール、フェルトハット、ニット帽、ベレー帽、キャップ、チョーカー、パールネックレス、細ベルト、ピンヒールパンプス、プラットフォームサンダル、厚底ローファー、スニーカー、スエードフラットシューズ、ミネトンカ風スエードブーツ、レースアッップショートブーツ、レインブーツ、トート、クラッチバッグ、リュック、斜めがけメッセンジャーバッグ、ミニボストンバッグ。
＊カラー＆プリント：カラー / ブラック、グレー、オフホワイト、ブラウン、ベージュ、ネイビー、ラピスラズリブルー、ミリタリーグリーン、ボルドー、フューシャピンク、チェイニーズレッド、プリント/ 迷彩、大柄ドット、ギンガムチェック、タータンチェック、ストライプ、ボーダー、小花。

表参道

原宿