すっかり秋の装いに様変わりした11月初旬の東京ストリート。MA-1、デニムジャケットといった軽めのアウターや、ビッグサイズのスウェットトップをアウター代わりに着用するスタイルが目立つ。着用率ではトレンチコートがダントツ一位、続いてマニッシュなブルゾンやライダースジャケットといったレザーアイテムが多い。レザアーアイテムといえば、昨年はビッグシルエットが主流だったが、今秋は丈が短いクロップド丈が優勢。ボトムスにゆったりとしたパンツや丈の長いスカートを合わせて、コーディネートのバランスを取っている。トップスでもう一つ注目したいのが多彩なベストの着こなし。ダウンやファー、ニットなど、温かみのある素材で仕立てられたベストをシャツの上から重ねてレイヤードを演出する。中でもファーベストは10代から高齢者まで幅広い年齢層に支持されている。

ボトムスの一番人気は、ライトブルーの古着風ジーンズ。特に着古し感のあるワイドシルエットやバレルシルエットが多い。ポケットいっぱいのワークパンツは少数横ばい、切り裂いたようなクラッシュタイプは減少に転じた。スカートは年齢層で好みが大きく分かれており、10代の若者はミニ丈のプリーツスカートに厚底レザーブーツを合わせるY2Kルック、20代以上の年齢層ではマキシ丈が多い。マキシ丈のスカートはスリットスカート、ティアードスカート、チュールスカートなど、バライティ豊かなデザインが見られた。

アクセサリー類では、Y2K スタイルに欠かせないレザーブーツ、ハットでは先が三角に尖ったニット帽に注目したい。レザーブーツはほぼ黒に占められており、ハットは赤やグリーン、水色など、鮮やかな色彩を選ぶ傾向にある。

[ 観測日 ] 2025年月11月6日 / 曇り / 表参道 (17.2℃/59%)、原宿(18.3℃/58%)

表参道

原宿