秋色に彩られたショーウィンド−を横目に、トレンドファッションに身を包んだ若者たちが通りを行き交う。日中はまだ汗ばむ気候のため、アウターはニットカーディガン、Gジャン、スタジアムジャンパーなどの軽めのアイテムに抑えられている。アウターの必要性のを感じない人たちはチェックのネルシャツやデニムのダンガリーシャツをアウター代わりに羽織っている。チェックシャツを腰に巻くスタイルは秋の訪れを感じさせる着こなしとして特に人気が高い。
　先月に引き続き膝丈スカートが東京ストリートを席巻している。10〜20代の若者には迷彩柄のデニムスカートや、フォレストグリーン、ラピスラズリブルーといった濃いめの単色使いのフレアスカートが好まれている。一方、30代以上の女性はウエストラインがやや高めでフィット感のあるペンシルスカートに勢いがある。いずれの膝丈スカートもトップスのシャツはウエストインし、すっきりコンパクトに着こなすのがポイントだ。
　増加傾向が見られるディテールはサロペットやジャンパースカート、サスペンダー付きパンツといったストラップ使い。サスペンダーは膝丈タイトスカートから緩めのクロップドパンツ、フルレングスのワイドパンツまで、幅広いアイテムで使われている。
　アクセサリーでは帽子のバリエーションに注目したい。一番人気はツバ広のフェルトハット。一時期、流行った女優帽のような大きさまでいかないが、ツバを曲げることでニュアンスが作れる程度のツバ幅はある。常に頭を少し傾けてツバを持ちながら歩くこだわり派も見られる。カラーは秋を感じさせるブラックやベージュ、ボルドーが主流。次点はベレー帽、ニット帽がそれに続く。

2014年9月 東京ストリートの注目アイテム (観測日:9月26日 晴れ、表参道：25.9℃/52％、原宿：24.2℃/54％)
＊トップス：タンクトップ、ラウンドネックTシャツ、VネックTシャツ、ノースリーブブラウス、シフォンブラウス、フリルカットソー、シャツワンピース、小花柄ミニワンピース、ニットミニワンピース、半袖ニットカットソー、カーディガン、ダンガリーシャツ、チェックのネルシャツ、Gジャン、ロングカーディガン、チュニック、ジャンパースカート、サロペット、パーカ、トレーナー、スタジアムジャンパー。
＊ボトムス：膝丈タイトスカート、膝丈フレアスカート、ミッドカーフ丈アコーディオンプリーツスカート、ロングチュールスカート、ショートパンツ、ストラップ付きパンツ、クロップドパンツ、ロールアップジーンズ、ストレートジーンズ、ワイドパンツ、ブラックタイツ、ショートソックス、ハイソックス、ニーハイソックス。
＊アクセサリー：大きめサングラス、フェルトハット、ニット帽、ベレー帽、キャップ、麦わら帽子、ストール、パールネックレス、日傘、クラッチバッグ、トート、リュック、ミニボストンバッグ、クロワッサンバッグ、斜めがけミニショルダーバッグ、スニーカー、ウエッジソールサンダル、厚底ストラップサンダル、ストラップサンダル、スエードショートブーツ、スエードレースアップシューズ、ビーチサンダル。
＊カラー＆プリント：カラー / ブラック、グレー、ピュアホワイト、生成り、ベージュ、ブラウン、フォレストグリーン、チャイニーズレッド、ボルドー、オレンジ、スカイブルー、ラピスラズリブルー、パウダーピンク、プリント/ 迷彩、ギンガムチェック、タータンチェック、千鳥格子、ボーダー、ストライプ、レオパード、ドット、ボタニカルフラワー。

表参道

原宿