ワイドシルエットのデニムパンツが台頭
記録的な暑さに見舞われた11月上旬の東京。ストリートでは袖なしのジャケットベストやトレンチコート、オーバーサイズのテーラードジャケットなど、薄手のアウターは見られたものの、大半はアウターは着用せずにスウェットトップやパーカ、ブラウスなどのトップスを1 枚を羽織ったのみで、例年のような秋冬らしい着こなしは控えめだ。スウェットトップはオーバーサイズ、ブラウスは襟を大きく取り、フリルで縁取りするなど、デフォルメを効かせたデザインが多い。
ブラウスに重ねて着用するジャンパースカートはワンピースに代わるアイテムとして幅広い年齢層から支持されている。大抵は単色で、装飾のないシンプルなデザインだ。
ボトムスでは、プリーツスカートが上昇傾向。スクールガール風のミニ丈からミモレ丈、アコーディオン加工のマキシ丈まで、さまざまな丈のプリーツスカートが見られた。ワイドシルエットのデニムパンツは10~ 20代の若者限定で人気があり、トップスをパンツインして韓国風の着こなしを楽しんでいる。タイトスカートのスリットはこれまで膝くらいまで切り込んだものが主流だったが、今秋は大腿まで達した深いカッティングのものが登場しており、センシャル度が向上している。
シューズでは、レザーのロングブーツが急増。年齢やテイストを問わず、あらゆるコーディネートでロングブーツが着用されている。一方、サンダルは急激、スニーカーもかつての勢いを失っている。カラーではブルーグレーやスモーキーグリーンといったにごりのある色彩が目立った。またプリントでは先月に引き続き、チェック柄に勢いがある。
[ 観測日 ] 2023年11月2日 / 曇り / 表参道(24.3℃/39%) 原宿(23.9℃/50%)
表参道
原宿