クロップド丈のトップスがトレンドに急浮上
梅雨入り直前の6 月初旬。夏を先取りしたアイテムを着用した人々が足早に通り過ぎる。マスク着用者は半数まで減り、ストリートは開放感に包まれている。顕著な増加が見られたアイテムは、露出度の高いクロップド丈のトップス。肌見せはおへそ回りに限られており、ショルダーラインをボリュームアップさせた10 部袖のものが人気だ。キャミソール風やベアトップ風など、90 年代のY2K を彷彿とさせるデザインも見られる。ルーズなデニムパンツを合わせて、カジュアルに着こなすのがポイントだ。ボリューム袖のデザインはクロップドトップスのほか、ブラウスやワンピースにも採用されており、フェミニン志向の若者から高く支持されている。反面、ベストは大幅減少、デニムシャツ、デニムジャケットは先月と比べると、減少傾向を見せている。
ボトムスでは、引き続きデニムパンツに勢いがある。これまでより薄地で褪色感のあるものが増えており、デニムアイテムのオシャレ度が増している。ワイドシルエットや70 年代風フレアなど、やわらかでゆったりめのシルエットが好まれている。ショートパンツは10 代の若者を中心に人気を博しており、着用者は緩やかな増加傾向。スカート類では、マキシ丈のマーメイドスカート、深くスリットの入ったマキシ丈のタイトスカートなど、大人の女性の魅力を放つアイテムが引き続き人気だ。
カラーではオールブラックのコーディネートに注目したい。一見涼しげに見えないブラックだが、シアー素材とレース使いで、夏の装いに昇華している。柄では、ピッチの異なるストライプ/ ボーダーが人気。くすみのある複数の同型色で構成されたボーダー/ ストライプはどこか懐かしさが伴う。ワイドなパンツやオーバーサイズシャツ、ストラップワンピースなど、あらゆるアイテムで取り入れられている。
[ 観測日 ] 2023年6月6日 / くもり / 表参道(24.1℃/63%) 原宿(24.3℃/60%)
表参道
原宿