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    2023年5月 東京定点観測
デニムルックが一大トレンドに浮上
初夏のような清々しい晴天となった5月上旬。アウターとして着用されているのはトレンチコートやデニムジャケット、ジャケット感覚で着用できるベストといった軽めのアイテム。半数以上の人々はアウターを着用せず、フリルブラウスやスウェットトップ、クロップド丈のカットソーなど、夏向きのアイテムでおしゃれを楽しんでいる。

先月に引き続き、デニムがビッグトレンドとなっており、ジャケットからシャツ、ワンピース、スカート、パンツ、キャップにいたるまで、多種多様なデニムアイテムがストリートを占拠している。とりわけオーバーサイズのデニムシャツに勢いがある。その一方で、カジュアルなデニムに対抗するかの如く、フリルブラウスやティアードスカート、マーメイドスカート、レースワンピースといったロマンティックなアイテムがフェミニン志向の若者の心をつかんでいる。あえて襟や袖を大きく取り、デフォルメさせたデザインが人気だ。

コレクションサーキットを賑わせたY2Kスタイルは、東京ストリートではそれほど多くない。おへそが見えるクロップドトップやミニスカートといった露出度の高いアイテムを好むのは10代の一部の若者のみ。マキシ丈やワイドシルエットのアイテムを重ねて、きっちり着込むスタイルが大勢を占めている。

アクセサリーで注目したいのはキャップ。相性の良いデニムルックはもちろん、フリルいっぱいのロマンティックなスタイルやテーラードルックなど、どんなアイテムにもキャップがコーディネートされている。着用者の多くは韓国に傾倒する若者たち。オーバーサイズのスウェットトップやトラックスーツなどとともに、韓国風スタイルが日本の若者に浸透している。



[ 観測日 ] 2023年5月1日 / 晴れ / 表参道(21.9℃/50%) 原宿(21.8℃/49%)

表参道

原宿