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    2022年12月 東京定点観測
ラウンドカラーのキルティングコートが急増
W杯で沸き立つ12月初旬の東京ストリート。顕著な増加が見られたのはカーキ色のキルティングコートやジャケット。ラウンドカラーの丸みを帯びたデザインで、薄手のためすっきり着こなせるのが特徴だ。先月、トレンドアイテムに浮上したベストは引き続き大人気のアイテム。ニットやダウン、毛足の長いファーなど、温かみのある素材で仕立てられたベストは、長袖のトップスに重ねることでレイヤードを演出する。定番のチェスターコートはフルレングスのものが目立ち、オーバーサイズより細身のシルエットが好まれる。反面、トレンチコートは減少傾向、ダウンは例年に比べると、少なめだ。

ボトムでは、裾広がりの70年代風のフレアパンツが人気。ワイドパンツに比べると大分引き締まったフォルムで、裾にスリットが入ったデザインもある。寒さが影響しているのか、ショートパンツ着用者はごく少数。一方、スカート類ではミニタイトスカートが増加傾向。レザーブーツとコーディネートして、ミニマルなY2Kスタイルを演出する。

アクセサリーでは、厚底の膝丈レザーブーツが10〜20代の若い年齢層を中心にに高く支持されている。そのほとんどがブラックレザーだが、まれにブラウンやホワイトなどの変わり種も見られる。秋ごろにたくさん見られたショートブーツは減少に転じた。

カラーではオールブラック、オールホワイト、オールベージュといったワントーンコーデに注目したい。クリスマスが近いせいか、特にホワイト一色のコーディネートが目につく。差し色はグリーンから赤みの強いオレンジへとトレンドがシフト。アイテムの一つに明るいオレンジをプラスし、メリハリのあるコーディネートを完成させる。




[ 観測日 ] 2022年12月2日 / くもり / 表参道(11.8度)・原宿(12.9度)

表参道

原宿