すがすがしい秋晴れとなった11月上旬。ストリートではコートやジャケットを着込んで颯爽と歩く姿が見られた。この日は比較的気温が高めだったせいか、アウターはトレンチコートやデニムジャケット、ライダースジャケットといった軽めのアイテムが多い。特に目立ったのはオーバーサイズのパーカやスウェットシャツをアウター代わりに着用したスタイル。キャップやバケットハットを合わせて韓国ファッション風にアレンジするコーディネートが主流となっている。また、増加に転じたトレンチコートはマキシ丈、腿までのショート丈どちらも同じくらいの割合で着用されているのが特徴だ。テーラードジャケットもまた増加傾向を見せており、その多くは肩幅が広いメンズ仕様だ。

トップスで特に大きな動きを見せているのはベスト。ニットベストのようにアウターの下に重ね着するタイプではなく、毛足の長いファーベスト、中綿の入ったダウンベストといった、アウターアイテムとしてのベストが幅広い年齢層で見られた。一方、先月、勢いのあったクロップド丈のヘソ出しトップス、タンクトップは気温の低下も手伝って急減した。

ボトムスでは、減少傾向を見せていたワイドパンツが再び勢いを増している。股上が高く、幅はさらに広めのデザインへと進化。デニム素材のバギータイプもあれば、全体で弧を描くような変形シルエットのものもある。スカート類ではY2Kを彷彿とさせるミニスカートが10代〜20代の若者限定で人気となっている。ロングブーツとコーディネートすることで、安室奈美恵風のスタイルを演出する。マーメイドスカート、フレアスカート、スリットスカートなどのロングスカート人気はやや縮小傾向。

[ 観測日 ] 2022年11月8日 / 晴れ / 表参道（21度）・原宿（21.8度）

表参道

原宿