秋の訪れが肌で感じられる10月初旬のストリート。顕著な増加を見せているのは長袖のシースルートップ。ジャージー素材のベアトップやスリップドレスの下に着用することで、肩や腕が透けて見え、センシャルなレイヤードスタイルを演出する。胸から上をシアー素材、その下をジャージー素材で仕立てたフィット&フレアのワンピースは20代以上の年齢層に人気を博している。

袖にたっぷりとギャザーを寄せたボリュームスリーブブラウスは先月に引き続き大人気。70年代風ニットベストとレイヤードしたり、ミニスカート、ショートパンツ、マーメイドスカート、ワイドパンツといった多様なボトムスとコーディネートできる万能アイテムだ。数ヶ月前から人気を博しているタンクトップは気温が下がった今も着用者が多い。一方、おへそが見えるクロップト丈のトップスはそれほど勢いが見られず、活動的な10代に限定されたトレンドのよう。また、アウターの動きはまだ鈍く、袖なしのジャケットやコートが見られる程度だ。

ボトムスで注目したいのはバギーパンツ。ダボダボのルーズなシルエットで、パッチ＆フラップポケットを取り付けたミリタリー風や、ウエストにギャザーを寄せた褪色デニムタイプが目立つ。バギーパンツは10代〜20代の若者を中心に上昇傾向を見せており、今秋の目玉アイテムになりそうだ。パンツ類では減少傾向を見せていたワイドパンツが復活、特にデニム素材のワイドパンツの増加が著しい。ショートパンツと70年代風フレアパンツは横ばいに落ち着いている。一方、スカート類ではミモレ丈のスリットスカート、マキシ丈のマーメイドスカートが人気を二分。ミニスカートはロング丈アイテムに押されて少なめだ。

シューズでは、レザーブーツの着用率が大幅に増加。ロング丈とショート丈どちらも見られるが、ショート丈がややリード。厚底タイプで、カラーはブラックが大半を占めている。トングサンダルやストラップサンダルなど、夏向けのサンダルはいまだに人気継続中。

[ 観測日 ] 2022年10月3日 / 曇り / 表参道（26.8度）・原宿（26.1度）

表参道

原宿