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    2022年8月 東京定点観測
Y2Kがスポーティになって復活
夏本番を迎え、通りを行き交う人々のファッションは解放感があるものへとシフト。最も象徴的なのは2000年代初頭に流行したY2Kスタイルの台頭だ。Y2Kスタイルとは当時、おしゃれアイコンだったパリス・ヒルトンやブリトニー・スピアーズが好んで着用していたような、お腹をのぞかせたクロップド丈のトップスや、スリットの深く入ったスカートなど、露出度の高いグリッタースタイルのこと。当時のセクシー路線とは異なり、今夏は黒のクロップドトップスに股上の深いジーンズのコーディネートが主流。ストリートやスポーツの要素が強くなっているのが特徴だ。
トップスにおいてはデフォルメされたディテールが好まれている。ボリューム袖のブラウスや極端に大きな襟のついたブラウス、フリルを何層にも重ねたワンピースなどが多数見られた。半袖よりも袖の短い一分丈のTシャツやカットソーも目立つ。クロップド丈のトップスが登場する一方で、お尻がすっぽり隠れるビッグTシャツが登場している点も興味深い。

ボトムスにおいては、ワイドパンツのシルエットが多様化している。裾をフリンジで飾ったものや、裾をきゅっと絞ったもの、裾広がりの70年代フレアなど、一癖あるデザインが多い。それらはいずれも古着のような懐かしさが漂う。一方、スカート類は引き続きマキシ丈のマーメイドスカート、スリットが入ったタイトスカートが強い。トップスは露出度が高いのに、ボトムスはなぜかミニが少なめ。10代の若者でさえ、ショートパンツもミニスカートも少数派に回っている。




[ 観測日 ] 2022年8月5日 / 曇り / 表参道(25度)・原宿(25.8度)

表参道

原宿