上はオーバーサイズ、下はコンパクトに。メリハリコーデが台頭
春の息吹が感じられるようになった3月初旬。厚手のダウンコートやダウンジャケットに代わって登場したのはトレンチコート。例年同様、ベージュのベーシックなデザインが多いが、今春は白やパウダーカラーに染められた明るい色彩のものが台頭している。
オーバーサイズのアウターは人気が再燃。とりわけメンズライクなテーラードジャケットが先月に比べて増加傾向を見せている。ボトムスにスパッツや細身のパンツを合わせることで、メリハリのあるシルエットを演習する。一方、ウールコートは襟なしのクルーネックが好まれており、装飾がなくコンパクトなサイズ感が洗練された雰囲気を醸し出している。
アウターの中に着用するのはパーカやシャツワンピース、シャツとグロップニットの重ね着など。ロング丈のシャツをアウター代わりにする若者も見られる。アウターに白を選ぶ人々が非常に多いことも今春の特徴だ。
ボトムスは実にバラエティ豊か。パンツ類では、足幅を誇張させたワイドパンツや70年代風フレアパンツ、ショートパンツが人気。スカート類はマキシ丈が主流で、フレアやプリーツタイプが多い。チュールやレースを重ねたレイヤードデザインも見られる。ミニスカートは10代の若者に支持されているが、着用者は横ばいといったところ。
アクセサリーでは先月に引き続き、厚底ブーツが大活躍。ショートパンツ やミニスカートといったミニ丈には必ずといっていいほどブーツをコーディネートする。半面、ストリートを占拠していたスニーカーは減少傾向が続いている。カラーでは前述の白に加えて、鮮やかなグリーンに勢いがある。コーディネートのどれか一つに、アクセント的に加えるのがポイントだ。
[ 観測日 ] 2022年3月2日 / 晴れ / 表参道(9.6度)・原宿(8.5度)
表参道
原宿