オミクロン株による感染急拡大に見舞われた1月中旬。東京ストリートは予想外の賑わいを見せている。人々は感染対策と防寒対策を徹底しながら通りを足早に通り過ぎていく。人気のアウターはダウンジャケットやダウンコート、ダウンベストといった防寒着のほか、マキシ丈のベルテッドコート、チェック柄のコート、フリースジャケットなど。ダウン系は幅広い年齢層に着用されており、今季、一番人気のアウターだ。MA-1やライダースジャケットといったコンパクトなアイテムは例年に比べて少なめ。また、どのアウターもオーバーサイズに仕立てられており、リラックス感を漂わせているのが特徴だ。若い年齢層ほど、オーバーサイズを選ぶ傾向にある。

例年、秋冬はブラックを中心にとしたダークな色彩が主流となるが、今冬は明るく清潔感のあるオフホワイトや薄いベージュが目につく。特にベルテッドコートやフリースジャケット、オーバーサイズのウールジャケットで白が多く見られる。空を思わせるスカイブルーもまた、人気のカラートーンだ。

ボトムスではワイドパンツ、フレアパンツ、マキシ丈タイトスカートが堅調に推移。厳しい寒さのせいか、ミニ丈のタイトスカート、ショートパンツの着用率は後退した。

アクセサリーでは、ブーツ類の人気が加速している。ショート丈からミドル丈、ニーハイ丈まで、多種多様なブーツがストリートを占拠する中、スニーカーは減少傾向を見せた。ニーハイブーツの代わりに、ニーハイソックスに厚底レザーシューズをあわせるコーディネートは、10代～20代の若者に多い。そのほか、綺麗なラウンド型を描くニット帽の登場も見逃せない。頭にちょこんとのせただけで、空気をはらませて着用するのが今冬流だ。

[ 観測日 ] 2022年1月13日 / 晴れ / 表参道(8.6度)・原宿(9.8度)

表参道

原宿