記録的な大雪から一転、小春日和となった2月下旬。人々のファッションはまだまだ冬を意識したスタイルが中心だが、パウダーグリーンのロングカーディガンにホワイトのサーキュラースカートを合わせたコーディネートなど、季節を先取りしたスタイルも登場している。

　アウターで注目したいのは、襟のないすっきりとしたデザインのノーカラーコート。ボタンやポケットなどの飾りが一切なく、洗練された大人の女性をイメージさせるアイテムだ。このコートに限っては薄いベージュ一択で、ほかの色は見られない。また、増加傾向を見せていたオーバーサイズコートは今月、一段と増加。肩幅を大きく取ったドロップショルダーで、ノーカラーコートとは反対で襟の大きなオープンカラーで、ボタンがついたデザインが多い。メンズライクなチェスターコート、10代の若者に人気のダッフルコートは引き続き人気が高い。一方、アメカジを象徴するスタジアムジャンパーは減少傾向を見せている。

　ボトムではジャストウエストのタイトスカートが人気を集めている。膝上数センチかちょうど膝丈の長さが主流で、フロント中央にファスナーやボタンのついたデザインが目立つ。素材はフィット感のあるストレッチ素材、あるいは厚手のウールのものが多い。反面、定番人気を誇っていたショートパンツはタイトスカートに押され、大きく減少した。

2014年2月 東京ストリートの注目アイテム (観測日:2月25日 晴れ、原宿：12.1℃/40％、表参道：12.2℃/37％)
＊トップス：ノーカラーコート、ノーカラージャケット、チェスターコート、オーバーサイズコート、ダッフルコート、ダッフルジャケット、トレンチコート、ダウンコート、ミリタリーコート、スタジアムジャンパー、ベルテッドジャケット、ライダースジャケット、Gジャン、ダブルブレストジャケット、ニットカーディガン、ロングニットカーディガン、パーカ、クルーネックTシャツ、白シャツ、ダンガリーシャツ、ジャージーワンピース。
＊ボトムス：タイトミニスカート、プリーツミニスカート、フレアミニスカート、花柄プリントパンツ、ふくらはぎ丈のサーキュラースカート、ふくらはぎ丈のプリーツスカート、ショートパンツ、クロップドパンツ、バイカーパンツ、ロールアップジーンズ、ストレートジーンズ、サロペット、ブラックタイツ、ショートソックス。
＊アクセサリー：ストール、スヌード、ニット帽、キャップ、カチューシャ、手袋、パールのネックレス、大きなフレームのサングラス、ティペット、ミニボストンバッグ、トート、ファーバッグ、斜めがけメッセンジャーバッグ、リュック、レースアップブーツ、ブーティ、ムートンブーツ、スエードショートブーツ、スエードニーハイブーツ、プラットフォームサンダル、スニーカー、フラットパンプス。
＊カラー＆プリント：カラー / ブラック、ホワイト、グレー、ブラウン、カーキ、ラピスラズリブルー、ネイビー、ベージュ、ピンクベージュ、フォレストグリーン、キャメル、パープル、パウダーピンク、パウダーグリーン、スカイブルー、チャイニーズレッド、ボルドー、ビタミンオレンジ、プリント/チェック、ボーダー。

表参道

原宿