記録的な寒暖差を記録した10月の東京ストリート。都心で観測史上最も遅い真夏日を観測した10月11日の原宿、その10日後、気温が約10度も下がった10月下旬の表参道。気温の変化に敏感に反応するストリートスタイルに注目したい。

　厳しい残暑の中で撮影された原宿では、アウターとして着用していたカーディガンやダンガリーシャツを腰に巻いて歩く姿が多数目撃された。Tシャツは襟ぐりが大きく開いたスクープネックが主流で、開放的な雰囲気を演出している。コーディネートとしてはネルシャツやコットンストライプシャツ、ダンガリーシャツといったメンズライクなシャツにショートパンツ、ストレッチパンツを合わせたアクティブなスタイルが人気。ショートパンツは水彩画風の淡いプリントものが新たに登場している。

　一方、秋の深まりが感じられる気候となった表参道では、大判ストールをアウター代わりに用い、上半身をすっぽり覆ったスタイルが台頭。ファー付きのロングニットカーディガンやGジャン、ボマージャケット、ノーカラーのレザージャケットなど、アウター類も充実している。ボトムスでは膝が隠れるくらいの長さのスカートにスエードやムートンといった秋冬素材のブーツを合わせ、季節の移り変わりを意識した装いとなっている。カラー/プリントでは、ラピスラズリブルー、赤系のタータンチェックが増加傾向を見せている。両者とも主張の強い色彩のため、コーディネートの中にポイント的に用いられている。

2013年10月 東京ストリートの注目アイテム (表参道：10月11日/29.3℃/52％/晴れ、原宿：10月21日/21.7℃/67％/晴れ)
[ 表参道 ]
＊トップス：Tシャツ、リボンブラウス、シフォンブラウス、白のコットンシャツ、スクープネックニット、Vネックニット、カシュクールカットソー、バイカラーカットソー、ベースボールシャツ、ニットのミニワンピース、ニットのマキシ丈ワンピース、スケーターワンピース、シャツワンピース、ブラウジングワンピース、ネルシャツ、フード付きトレーナー、フード付きパーカ、カーディガン、ファーカラー付きロングニットカーディガン、トッパーカーディガン、テーラードジャケット、ボマージャケット、ノーカラージャケット、Gジャン、トレンチコート、ダッフルコート。
＊ボトムス：ショートパンツ、プリントパンツ、クロップドパンツ、スキニーストレッチパンツ、フレアミニスカート、膝下丈タイトスカート、膝下丈フレアスカート、マキシ丈タイトスカート、サリュエルパンツ、サロペット、ワイドパンツ、ストレートジーンズ、ショートソックス、ハイソックス、ニーハイソックス、ブラックタイツ、レギンス、トレンカ。
＊アクセサリー：スエードニーハイブーツ、ブーティ、ミネトンカ風ブーツ、ミドル丈のムートンブーツ、厚底パンプス、厚底スニーカー、ストラップサンダル、ビジュー付きフラットパンプス、スニーカー、ハイカットのスニーカー、ウエリントンメガネ、ベレー帽、パナマ帽、ニット帽、ストール、ウールマフラー、カチューシャ、トート、リュック、コンパクトなレザーショルダーバッグ、ミニボストンバッグ。
＊カラー＆プリント：カラー / ブラック、ホワイト、ライトグレー、ダークグレー、ベージュ、ネイビー、カーキ、ラピスラズリブルー、パウダーグリーン、ー、ブルーグリーン、ダークグリーン、パープル、ボルドー、レッド、パウダーイエロー、パウダーピンク、シルバーラメ、ブロンズ。プリント/ ストライプ、ボーダー、チェック、ドット、レオパード、エスニック、くすんだフラワープリント。

原宿

表参道