若手デザイナーの斬新なクリエイションに注目
日本で自給できる唯一のファッション素材、ピッグスキン(豚革)を使ったファッションショー「PIGGY'S SPECIAL」が2016年11月29日、東京国際フォーラムで開催された。
テキスタイル見本市「JFW JAPAN CREATION 2017」のイベントの一環として毎年行われているランウェイショーで、若手デザイナーや専門学校生が多数参加し、クリエイションの技を競い合う。今シーズンはデザイナー部門で「MIDDLA(ミドラ)」「TAKUMI FUJIE(タクミ・フジエ)」「'Neb aaran do' by ネバアランド」の3ブランドが作品を披露。また、学生部門には専門学校青山ファッションカレッジ、大森家政専門学校、織田ファッション専門学校、江東服飾高等専修学校、専門学校田中千代ファッションカレッジ、東京ファッション専門学校、東京モード学園、ドレスメーカー学院、華服飾専門学校、専門学校ファッションカレッジ桜丘、文化服装学院の生徒が参加した。番組ではデザイナー部門のショーをノーカットで紹介する。
「'Neb aaran do' by ネバアランド」(デザイナー:エイリーケージャミ―)の作品テーマは「Girls don't cry」。“少女は決してかわいくて非力な存在ではなく、生々しく強いも尾である”という思いをイメージし、勇敢な少女の鎧としてのドレスを制作した。続いて登場した「TAMAKI FUJIE」(デザイナー:藤江珠希)は「Modern Hippies」をテーマに、ハードで扱いにくいと思われがちなピッグスキンにレースやフリルをプラスして、快適で気取らずに着られるカジュアルウェアに仕上げた。ステージの幕を飾ったのは「MIDDLA(ミドラ)」(デザイナー:安藤大春)。「CONPOUND」をテーマに掲げたコレクションでは、ピッグスキンの特性である柔らかさや薄さを重視。あえて加工を控えて服地として扱った。ヘリンボーンプリント、ロゴパンチング、ドットパンチング、フリンジのみの加工で、ベーシックな異素材コンビネーション・アイテムを完成させた。
'Neb aaran do' by ネバアランド
TAMAKI FUJIE