プレッピーを軸に、クラシックなメンズテーラードが進化
記録的な猛暑に見舞われたヨーロッパで、2027春夏メンズファッションウィークが開催された。ミラノメンズコレクションは6月19日から23日まで、16のランウェイショーを含む75のイベン
トが開催され、続くパリメンズコレクションは6月23日から28日までの日程で、33のランウェイショーを含む70のショーとプレゼンテーションが行われた。
今シーズンは、クラシックなメンズウェアを現代的に再解釈した、軽やかで洗練されたスタイルが注目を集めた。ミラノのデザイナーたちが着目したのは、ジャケットやスーツなど、メンズテーラリングを再解釈したスタイル。コンパクトなジャケットやハイウエストパンツなど、身体のラインを意識したシルエットが目立った。派手な装飾よりも、素材の品質や仕立ての美しさを重視し、洗練されたリアルクローズに仕上げている。そのほか、アメリカントラッドやアイビールックをベースにしたプレッピースタイルが多く提案されている点も見逃せない。
パリメンズで注目すべきは、Michael Rider (マイケル・ライダー) が「CELINE(セリーヌ)」のアーティスティック・ディレクターに就任して初めて発表したメンズのランウェイショー。日常とバカンスを行き来するリラクシングなワードローブを揃えた。プレッピーを想起させるニットとタイダイシャツ、ネクタイのコーディネートも登場。端正なテーラリングにカジュアルなアイテムを組み合わせ、伝統とモダンが共存する新しいセリーヌの男性像を打ち出した。Jonathan Anderson ( ジョナサン・アンダーソン) 率いる「DIOR(ディオール)」は、メンズとウィメンズの世界観を融合させたスタイルを提案。メゾンを象徴するバー・ジャケットをメンズウェアに取り入れ、伝統的な男性服の概念を再解釈した。身体のラインを意識した構築的なシルエットに繊細なディテールを加え、メゾンのクチュール精神を現代のメンズウェアへと昇華させた。

