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    2025-2026秋冬 パリメンズコレクション
清涼感のあるポジティブルックが台頭

2025-2026秋冬 欧州メンズファッションウィークがコレクションサーキットの先陣を切って開催された。1月21日〜26日の日程で行われたパリメンズでは、69ブランドがコレクションを披露。新旧入れ替わる形となり、ミラノメンズほどの減少はないものの、プレゼンテーションでの発表の比率が高くなっている。そんな激動の只中にあるメンズコレクションにおいて、日本勢の躍進は続いている。

イッセイ・ミヤケのデザインチームが「HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE (オム・プリッセ・イッセイ・ミヤケ)」から「IM MEN (アイムメン)」として参加したほか、初参加の「ssstein (シュタイン)」、デザイナー阿部潤一が退任を発表した「kolor (カラー)」など12ブランドがなお連ねた。ピッティ ・イマージネ・ウォモに桑田悟史が手がける「SETCHU」が参加するなど、話題に事欠かない。

注目ブランドはメンズクリエイティブディレクターKim Jones (キム・ジョーンズ) が手がける「DIOR (ディオール)」。ムッシュ ディオールが1954年に発表した「Hライン」を起点に、フェミニンな要素をマスキュリンへと変容させた。フィット感のあるものからフレア感のあるものまで、シルエットにボリュームがを持たせているのが特徴。ローブやオペラコート、ウィメンズのアーカイブに着想に得たベルト付きのフルシェイプなど、上質なファブリックと構築的なシルエットで、優美なメンズクチュールへと押し上げた。なお、キム・ジョーンズはこのコレクション終了後、退任することを発表している。


DIOR

IM MEN