羽根のように軽く、艶やかに
2026春夏シーズンを締めくくるパリオートクチュールコレクションが2026年1月26~29日の4日間にわたって開催された。参加ブランドはパリモードを牽引する大御所に、実力ある若手新進メゾンが加わり、計28にのぼった。デザイナーの交代が相次いだ今シーズン、Jonathan Anderson (ジョナサン・アンダーソン)による「DIOR (ディオール)」、Matthieu Blazy (マチュー・ブレイジー)率いる「CHANEL (シャネル)」が、クリエイティブ・ディレクターに就任して初のオートクチュールコレクションに挑んだ。また、昨年逝去した
Giorgio Armani (ジョルジオ・アルマーニ)の姪にあたるSilvana Armani (シルヴァーナ・アルマーニ)が新体制で「ARMANI PRIVÉ (アルマーニ・プリヴェ)」を発表し、大きな話題を呼んだ。加えて、新境地を開いたブランドとして、公式カレンダーで初めてショーを披露したベトナム人デザイナーPhan Huy (ファン・フイ) が展開するブランド「PHAN HUY」、ギリシャで最も古いオートクチュールハウス「CELIA KRITHARIOTI (セリア・クリサリオティ)」に注目したい。
アーティスティック ディレクターMatthieu Blazy (マチュー・ブレイジー) が手がける新星「CHANEL (シャネル)」は、鳥や自然から着想を得たロマンティックなコレクションを展開した。会場のグラン・パレは、ピンクのキノコや花のモチーフが飾られ、観客は物語の中に入り込んだような没入感に酔いしれた。そこに登場したのはシルクモスリンで仕立てられたシールスーのスーツや、卓越したテーラリングのミニマルなワンピース。繊細な刺繍やプリーツ、織りのテクニックで、鳥の羽のような装飾を施したドレスも登場。明るい未来を照らすオプティミスティックなコレクションを展開した。
一方、「DIOR (ディオール)」のメンズ、ウィメンズ、オートクチュールを統括するクリエイティブ・ディレクターJonathan Anderson (ジョナサン・アンダーソン) は、ロダン美術館の特設会場をシクラメンの花で埋め尽くし、植物の生命力とクチュールの美しさを融合させたコレクションを披露。裾が大きく膨らんだ砂時計型のドレスや、鳥籠を思わせるバルーンドレスなど、構築的な曲線美が光るドレスルックが並ぶ。全身を花弁で覆ったような装飾のドレスはクチュールメゾンならでは。アイコニックな「バー」ジャケットは、シェイプされたウエストラインはそのままに、ショールカラーやクロップド丈、ロングコートにリアレンジされている。

CHANEL

DIOR