クチュリエによる繊細な手仕事とスポーツウェアが融合
2024-2025秋冬 パリオートクチュールコレクションが2024年6月24日〜27日の4日間にわたって開催された。オリンピック開催が1ヶ月後に迫り、慌ただしさを極めたパリで30ブランドがコレクションを披露した。会場設営が急ピッチで進む中、デザイナーたちの関心事はオリンピックにかけてスポーツへ向けられた。彼らが提案したのはクチュリエによる繊細な手仕事とスポーツウェアを融合させたスタイル。アスリートやゴールドメダルといったモチーフを携えた、実験的なアプローチのドレスが提案された。
Maria Grazia Chiuri (マリア・グラツィア・キウリ) が手がける「DIOR (ディオール)」は、古代から現代までのすべてのアスリートたちにオマージュを捧げるコレクションを展開。オリンピックの聖地ギリシャを想起させるドレーピングドレスや、ゴールドフェザーのスイムウェア、これまでクチュールでは使用されなかったジャージー素材を用いたインナービスチェなど、スポーツを意識したスタイルが並んだ。
一方、「THOM
BROWNE (トム・ブラウン)」はフランス国旗のトリコロールカラーや、金銀銅のメダルの色彩をコレクションに投入。仮縫い用に使われるモスリン生地やキャンバス地をベースに、筋肉組織をビーズで表現したビスチェドレスや、アスリートをモチーフにしたゴールドステッチなど、オリンピックイヤーならではのスタイルを展開した。
DIOR
THOM BROWNE