ファッション動画配信サービス「ファッションニュース・エクスプレスBB」
    2022春夏 パリ オートクチュールコレクション
クチュール服に多様性の波
コロナウィルスの感染拡大が依然として猛威を振るう中で開催された2022春夏 パリオートクチュールコレクション。開催一ヶ月前にはフランスで一日の陽性者数が40万人を超え、過去最高記録を出すなど、危機的状況だったにもかかわらず、2022年1月24日~27日の会期中は、参加29ブランドのうち17ブランドが観客を招いてのフィジカルショーを披露した。

2022春夏は、オートクチュールらしい煌びやかなドレスルックに、着心地やリラックス感をプラス。クチュリエによる職人技を全面に打ち出しながら、アフターコロナの明るい未来を感じさせるスタイルが提案された。幅広い年齢層のモデルを起用するなど、多様性へのアピールも忘れない。

Pierpaolo Piccioli(ピエールパオロ・ピッチョーリ)による「VALENTINO(ヴァレンティノ)」は、ヴァンドーム広場のショールームでフィジカルなショーを開催した。テーマは“Anatomy of Couture (クチュールの解剖学)” 。今期は年齢や体型の異なるさまざまな女性たちのためのスタイルとして美を追求。優美なボディラインを描き足すベアトップドレスが登場したかと思えば、リラックス感漂うラウンドネックのトップスとスパンコール刺繍のマーメイドスカート、ヴェネチアンガラスビーズを全面にあしらったチュールドレスが登場するなど、老若男女の多彩なモデルに合わせて、身体を美しく輝かせるドレスルックを並べた。

DIOR

FENDI