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    2016-2017秋冬 ニューヨークコレクション
ショー直後に買える!? 新たなビジネス戦略で業界に激震
 2016春夏 ニューヨークコレクションがウィメンズコレクションの先陣を切って開催された。数シーズン続いたジェンダーミックスの流れを断ち切るかのように提案されたのはレースや刺繍、フリンジ、コサージュなどの装飾が盛られたグラマラスルック。大小さまざまなフラワー柄や幾何学プリントは強い色同士を組み合わせ、主張の強いスタイルを構築させている。一方、1970年代のクラシカルなディテールは引き続き台頭。リアルクローズへの傾倒によりスポーティ&カジュアルなアイテムが数多く提案されているのはニューヨークならでは。

今季より「MARC BY MARC JACOBS(マーク・バイ・マーク・ジェイコブス)」を統合する形でランウェイショーを発表した「MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)」。赤、青、白の星条旗カラーを全ルックに用い、母国アメリカへのリスペクトを前面に打ち出した。Gジャンにライダースジャケット、デニムパンツ、ベースボールジャケットといったアメカジ・アイテムに、往年のハリウッド女優が着用したようなグラマラスなロングドレスを合わせ、ハイ&ローのミックスコーディネートを提案した。繊維をほぐしたようなフリンジで縁取りしたツイードジャケット&ボックスプリーツスカート、フラワー刺繍を全面にあしらった退色感のあるドレスなどのデコラティブな装飾は、今シーズンのトレンドに欠かせない要素。

ブランド設立10周年を迎えた「3.1 PHILLIP LIM(スリーワン・フィリップ・リム)」は“共存”をテーマに、大自然とファッションの融合を試みた。アメリカ人アーティストのマヤ・リン氏とのコラボレーションにより会場に山形の土を盛り、大地の恵みを表現。“ちょっと足を止め、そこに咲いている花の香りを嗅いでみよう”というメッセージを掲げて、大小さまざまな花のモチーフをプリントに採用。首周りや袖口をラッフルで飾ったシャツにハイウエストのワイドパンツ、花びらを巻きつけたようなラップスカート、光沢素材で仕立てられたフーディなど、大自然の美しさを詰め込んだアイテムが提案された。

ALEXANDER WANG

MARC JACOBS