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    2025春夏 ニューヨークコレクション
アメリカンクラシックをモダンにアレンジ
2025春夏 ニューヨークコレクションが2024年9月6日〜11日の6日間にわたって開催された。避暑地として名高いハンプトンズやマディソン アベニュー、ブルックリンなど、エネルギッシュなファッションエリアを舞台に、98ブランドがコレクションを披露した。開催初日の9月6日には、間近に迫った大統領選を踏まえ、アメリカファッションデザイナー協議会(CFDA)が投票を呼びかけるデモ行進をおこなった。トム・ブラウンやマイケル・コース、トリー・バーチといったニューヨークを牽引するデザイナーをはじめ、モデル、ジャーナリストら1,000 人が参加。大統領選がファッション業界に与える影響を強く感じるシーズンとなった。

2025春夏シーズンは、これまでパリでコレクションを披露していた「OFF-WHITE (オフ-ホワイト)」「RYNSHU (リンシュウ)」がニューヨークで初のランウェイショーを開催したほか、「GIORGIO ARMANI (ジョルジオ・アルマーニ)」がミラノ以外の街で初のコレクションを披露するなど、有力メゾンの参加が目立った。

ニューヨークのデザイナーたちが着目したのはアメリカンクラシック。母国の文化に敬意を表し、リアルクローズにスポーツや映画、アートといった文化的要素を融合させたスタイルを提案。リラックス感漂うデイリーウェアに落とし込んでいる。遊び心のあるデザインは、繊細な手仕事を施すことにより、ニューヨーク特有のリアルクローズをモード服へと押し上げている。

Stuart Vevers (スチュアート・ヴィヴァース) が手がける「COACH (コーチ)」は、アメリカンクラシックを若い世代に向けて再解釈。「I LOVE NY」のロゴが描かれたTシャツにブレザー、チノパンを合わせたプレッピールックに、クラシカルなテーラリングやクチュールにインスパイアされたカクテルドレス、スケートボード、ヘビーメタル、ニューウェーブといったカウンターカルチャーを取り入れたルックなど、アメリカへの愛が感じられるスタイルを揃えた。Kamala Harris (カミラ・ハリス) 元副大統領の継娘Ella Emhoff (エラ・エムホフ) がモデルとして起用したことでも話題を呼んだ。

COACH

TORY BURCH