2023-2024秋冬 ニューヨークコレクションが2023年2月10〜15日の6日間にわたって開催された。来場者はファッション ジャーナリストやバイヤーに、セレブリティやインフルエンサーといったファッションアイコンが加わり、パンデミック前のお祭りムードを取り戻した。ニューヨーク各地でおこなわれたランウェイショーはメンズとウィメンズを同時に発表するスタイルが定着し、ジェンダー・ニュートラルを盛り込むブランドの増加も見られた。

”Y2K”に端を発したセンシャルなムードは、秋冬ならではの重厚感をともなって、グラマラスに進化を遂げている。デコラティブに装飾されたブラトップやコルセット、スリットが深く切り込んだスカート、シアーなボディスーツ、極限までカットアウトされたボディコンシャスドレスなど、センシャルなアイテムが多数登場。グラマラスな素材使いで、官能美の新しいカタチを提案している。

注目アイテムは、メンズ・テーラードにゴシックやロマンティックな要素を加えた、ソフトなテーラードスーツ。卓越したテーラリングはそのままに、テーラードジャケットのウエストを絞ったり、パンツをローライズに仕立てるなど、女性のボディラインを際立たせたシルエットが特徴だ。ビッグショルダーのジャケットやコートは、メンズと同等のジェンダー・ニュートラルなデザインに仕上がっている。

これまでパリメンズに参加していた「HERON PRESTON(ヘレン・プレストン)」がニューヨークコレクションに初参加。“Anything Goes(何でもあり)”をテーマに、モータースポーツやスキー、スノーボードから着想を得たスポーティルックを提案した。デザイナーのHeron Preston(ヘレン・プレストン)はサンフランシスコ出身。アーティスト、ファッション デザイナー、DJなど、様々な顔を持つ。ウィメンズでは肌が透けて見えるボディスーツを筆頭に、女性のボディラインを強調させた肌見せルックが目立つ。一方、メンズでは。アシッドグリーンのデニムジャケット、セキュリティパッチ付きのベスト、レーシングパンツなど、スポーツアイテムをストリートウェアに落とし込んでいる。

HERON PRESTON

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