コロナの影響を感じさせないお祭りムードの高揚感に包まれた2023春夏ニューヨークコレクション。2022年9月9日〜14日の開催期間中にコレクションを発表したのは109ブランド。その中にはニューヨークで初のランウェイショーを披露した「FENDI (フェンディ)」「MARNI(マルニ)」らヨーロッパ勢も含まれる。

エネルギッシュな街のムードそのままに提案されたのは、抑圧された世界からの解放をイメージさせる露出度の高いワードローブ。クロップドトップやローライズのバギーパンツに代表されるY2Kルックや、シアー素材で仕立てたボディーコンシャスドレス、リズミカルなラインを描くプリーツやフリンジ使いなど、躍動的なデザインがランウェイを飾った。

注目したいのはアイコンバッグの「Baguette (バゲット)」の誕生25周年を祝う盛大なショーを開催した「FENDI (フェンディ)」。メンズウェア部門のアーティスティック ディレクターSilvia Fendi (シルヴィア・フェンディ)、ウィメンズウェア部門のアーティスティック ディレクターKim Jones (キム・ジョーンズ)のほか、Marc Jacobs (マーク・ジェイコブス)、Sarah Jessica Parker (サラ・ジェシカ・パーカー)、「Tiffany ＆ Co. (ティファニー)」「Porter (ポーター)」も参加する特別なコレクションとなった。提案されたのは、ニューヨークを舞台にしたドラマ「Sex and the City (セックス・アンド・ザ・シティ)」の輝きに満ちた世界を彷彿とさせるスタイル。アップタウンとダウンタウン、ラグジュアリーと実用性、過剰さとリアリティーの荒削りなロマンスを表現した、ポジティブルックが並んだ。

FENDI

ADEAM