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    2022-2023秋冬 ニューヨークコレクション
メタバースにNFT。デジタルに未来への希望を託す
オミクロン株による感染拡大により一日の新規感染者数が過去最大の8万人を超え、再び新型コロナウイルスの脅威にさらされているニューヨーク。2022-2023秋冬シーズンは「TOM FORD (トム・フォード)」「THOM BROWNE (トム・ブラウン)」「MARC JACOBS (マーク・ジェイコブス」「RODARTE (ロダルテ)」らビッグブランドが急きょ参加を見送る混乱もあったが、観客を入れたランウェイショーの代わりに公式デジタルプラットフォーム「Runway 360」でプレゼンテーソン映像を配信したり、メタバース、NFTといった新しいデジタル形式でコレクションを発表するなど、デジタルに新たな可能性を見出すブランドが多数見られた。

注目ブランドはStuart Vevers(スチュアート・ヴィヴァースが手がける「COACH (コーチ)」。ダウンタウンのイベントスペース Pier 36を会場に、今季最大規模のランウェイショーを開催した。キーワードは「Somewhere in America」。カーペンターズの名曲「スーパースター」や「イエスタデイ・ワンス・モア」が流れる中、アメリカ郊外の架空の街で生きる女性たちのスタイルを提案した。シアリング技術を効果的に用いたオーバーサイズのコートや、レース使いのロマンティックな60年代風ミニドレス、クロシェ編みのドレスは、アメリカン・カルチャーのノスタルジックな雰囲気を漂わせる。素材にはリサイクルされたシグネチャージャカードや再生ペブルレザーなど、アップサイクルされた有機素材を使用。グラフィティアーティストMint&Serf (ミント&サーフ)とのコラボアイテムも要チェック!

COACH

ALEXANDER McQUEEN