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    2018-2019秋冬 ニューヨークコレクション
カラー&素材で“DIVERSITY(多様性)”を強調
ファッション業界に“DIVERSITY(多様性)”の足掛かりをつくったニューヨークコレクションが新たな一歩を踏み出した。一つのルックにさまざまなカラー、素材、柄をミックスさせたり、メタリックやホログラフィックな素材を用いて光を反射させたり、一色で統一したルックを7パターン展開するなど、さまざまな手法で“DIVERSITY”を表現している。

ヨーロッパの移民問題や女性の権利を求める「#Me Too」といった政治色の強いテーマがニューヨークデザイナーたちの手にかかるとパワフルにアウトプットされる。例えば、時代を生き抜く女性たちのスタイルとして'80年代を象徴するパワーショルダーやネオンカラー、ゴージャスファーをたっぷり使ったスタイルが台頭。数シーズン続くビッグシルエットはさらに盛って重ねてボリューム感を演出したミックススタイルとして生まれ変わった。グランジやパンクといったストリートスタイルはターゲットの幅を広げ、大人カジュアルとして再構築された。

注目アイテムはカラフルなファーコート、パファー(ダウン)ジャケット、肩回りをたっぷり覆ったフーディ、ボリュームニット、アシンメトリーデザインのラップスカートやタイトスカート、ロングプリーツスカート、裾にフリルをプラスしたクロップドパンツ、ハイウエストのワイドパンツ、ボリューミーなセットアップなど。

ニューヨークトレンドをけん引する「MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)」は'80年代を彷彿とさせるデフォルメされたビッグショルダーコートを披露し、会場を驚かせた。レッド、ブルー、イエローといったヴィヴィッドカラーに染められたアイテムはフェドーラハットを合わせることでで一層グラマラスに。ツイードやグレンチェックで仕立てられたセットアップスーツは肩幅が大きく張り出し、狂気な雰囲気さえ漂う。


MARC JACOBS

BOTTEGA VENETA