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    2020春夏 ミラノメンズコレクション
“サスティナビリティ”から派生したアウトドアスタイルとは?
2020春夏 ミラノメンズコレクションが2019年6月14日〜17日、欧州コレクションの先陣を切って開催された。今シーズンは「PRADA(プラダ)」が上海に会場を移してランウェイショーを行ったほか「MSGM(エムエスジーエム)」「SALVATORE FERRAGAMO(サルヴァトーレ・フェラガモ)」がピッティ・インマージネ・ウォモでのショー開催に踏み切るなど大御所ブランドが離脱。その停滞ぶりが不安視されたが、メッセージ性の高い力強いトレンドが次々と打ち出されたことで、ミラノメンズの底力を見せつける形となった。番組ではピッティ・インマージネ・ウォモに参加した上記2ブランドを含む14ブランドを紹介する。

メンズ/ウィメンズを通じてトレンドの軸となっていた”Dyversity(ダイバーシティー:多様性)”は2020春夏シーズン、”Sustainability(サスティナビリティー:継続可能性)”へと移行。ボタニカルやトロピカル、アニマルといったジャングルモチーフのプリントにはじまり、フィールドジャケット、カーゴパンツ、バミューダパンツといったサファリやミリタリーのアイテムまで、自然や環境を意識したスタイルが多数提案された。

「FENDI(フェンディ)」(デザイナー:Silvia Fendi (シルヴィア・フェンディ))はヴィラ・レアーレ公園を会場に、自然と一体化するようなアウトドアアイテムを揃えた。テーマは“en plein air(戸外)”。カラーリングはカーキやブラウンといったアースカラーで統一。マルチポケットブルゾン x ハーフパンツ、フィールドジャケット x カーゴパンツなど、ミリタリーテイストが随所に登場する。坂本龍一が手がけた音楽にも注目。

「MARNI(マルニ)」(デザイナー:Francesco Risso (フランチェスコ・リッソ))はキューバの革命家、チェ・ゲバラから着想を得て、地球の様々な問題と戦う姿勢をファッションに落とし込んだ。ベレー帽を斜めに被り、開襟シャツにフィールドジャケットやミリタリーコートを重ねたスタイルはキューバの兵士さながら。紙袋を再利用したバッグや、ペットボトル柄のアイテムから地球環境への強いメッセージが伝わってくる。

MARNI

FENDI