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    2018-2019秋冬 ミラノメンズコレクション
過渡期を迎えたメンズコレ。トレンドはストリート化が加速
メンズコレクションはいま、大きな過渡期を迎えている。ロンドンやニューヨークで再びメンズコレクションが提案されるようになり発表の場が分散されたこと、レディースコレクション開催時期に男女合同ショーをおこなうブランドが増え日程が短縮されたこと、更に“See Now Buy Now”の動きが収束に向かったことも手伝って、メンズコレクションの立ち位置が様変わり。その一方で、この流れをポジティブに受け取り、若手デザイナーがメンズコレクション参加に名乗りを上げている。

そんな中、提案されたトレンドは新進ブランドと老舗ブランドでは傾向が二分している。若手デザイナーが手掛けるブランドはストリートやカジュアルへの傾倒が加速。反面、老舗ブランドではブランドのアイデンティティを追求し、ブランドイメージを強化する動きが見られる。番組では日本人デザイナーが手掛ける2つのブランド「YOSHIO KUBO(ヨシオ・クボ)」(デザイナー:久保義男)、「HUNTING WORLD(ハンティング・ワールド)」(デザイナー:相澤陽介) を含む13ブランドを紹介する。

ミラノメンズで最も注目したいのは「MARNI(マルニ)」。Francesco Risso(フランチェスコ・リッソ)をクリエイティブ・ディレクターに迎えて3シーズン目となる今回は“旅の記憶”をテーマに、ミリタリーの要素を取り入れた冒険的なルックを提案した。マルチストライプのシャツとパッチワークではぎ合されたムートンコートの組み合わせや、ブリティッシュテイストのツイードスーツ、アーティストFrank Navin(フランク・ナビン)のポップなイラストを配したオーバーサイズコートなど、旅の中で出会った様々な要素が交差する。袖が極端に長いシャツが登場したと思えば、今度は極端に短い丈のニットベストが現れるといった意外性に注目したい。

MARNI

FENDI