ファッション動画配信サービス「ファッションニュース・エクスプレスBB」
    2023-2024秋冬 ミラノコレクション
テーラードスタイルがモダンに進化

感染の不安から解き放たれ、以前の活気を取り戻したミラノ。2023年2月21日~27日に開催された2023-2024秋冬コレクションでは、56のフィジカルショー、5のデジタルショー、80のフィジカルプレゼンテーションが披露され、世界中から来場者が訪れた。

ミラノのデザイナーたちが着目したのは、メンズテーラードを軸に、ビッグショルダーやウエストシェイプなど、フォルムにコントラストを効かせた新しいプロポーション。ランジェリー・ディテール、シアーな素材使い、フルーツやキャンディーモチーフのポップなプリントといったフェミニンな要素を散りばめながら、テーラードスタイルがモダンに進化している。

トレンド・アイテムとして浮上したのはビッグシルエットのガウンコート、ビッグショルダーのテーラードジャケット、膝丈のストレートスカート、スキニーパンツ、コルセットやスリップドレスといったランジェリールックなど。その多くは80年代のパワフルでグラマラスな女性像を彷彿とさせる。アシンメトリーなデザインや意表を突いたレイヤードも、2023-24秋冬のプロポーション形成に一役買っている。

注目ブランドは「DOLCE&GABBANA (ドルチェガッバーナ)」)のサポートを受けて、ミラノコレクションデビューを果たした「TOMO KOIZUMI (トモ・コイズミ)」。若手クリエイターの支援活動をしているデザイナーのドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナは、その第3 弾として「TOMO KOIZUMI」を選んだ。デザイナー小泉智貴は、「DOLCE&GABBANA」のアーカイブ・ファブリックを用い、フラワーモチーフいっぱいのラッフルドレスを完成させた。ブランド初となるハンドスモッキング技術を取り入れたクチュールライクなグラデーションドレスも登場。「DOLCE&GABBANA」のバッグやシューズなどのアーカイブアイテムは、フリルをたっぷりの新しいアクセサリーに生まれ変わった。






JIL SANDER

TOMO KOIZUMI SUPPORTED BY DOLCE&GABBANA