よりエネルギッシュで躍動的に。2014春夏ミラノコレクションはスポーツのエッセンスや自然の息吹を感じさせるモチーフ、ストリートに傾倒したグラフィティアートを大胆に盛り込み、活力がみなぎるスタイルが提案された。

　ニューヨークに端を発したスポーツ・マインドはミラノコレクションにも波及。クロップド丈のタンクトップやブラトップなど、おへそをちらりとのぞかせるスタイルが多数提案された。ヘムをパイピングしたボクサーショーツやブルゾンといったアイテムは、シルク素材やフラワーモチーフをプラスすることで女性らしさをプラス。機能素材のメッシュはクロップド丈のトップスとコーディネートしてレイヤード効果を演出する。

　 　一方、トロピカルやボタニカル、トライバルなプリントを大胆に配したネイチャー・マインドもまた、2014春夏の欠かせないトレンド要素。これまでの華やかなボタニカルプリントとは異なり、葉や茎、根などのモチーフを黒や深緑、ネイビーといったダークトーンで配色し、大地の力強さを感じさせる仕上がりに。オーガンジーを重ねることでモチーフに奥行きを与える工夫も施されている。野性味ただようパイソン、クロコダイル柄はレザー使いではなくプリントやジャカードで表現。

　「マルニ(MARNI)」はサンバイザーや厚底のビーチサンダル風シューズをアクセントに、新しいプロポーションバランスを構築した。ベースとなるのは細身のコンパクトなトップスにミッドカーフ丈のスカートの組み合わせ。そこに切り絵風のフラワープリントや立体的なビジュー刺繍、アップリケが大胆にあしらわれている。スポーツバッグのストラップのようなベルトを飾り、スポーティに味付け。2014春夏トレンドが満載のコレクションとなった。

　「フェンディ(FENDI)」が提案したのはオーガンジーのレイヤード効果を最大限に生かしたスタイル。オーガンジーをグラデーションが形成されるよう重ねたチュニックドレス、ピッチの異なるグラフィカルプリントを重ねて視覚効果を狙ったレイヤードルック、PVCとシフォンを重ねたワンピースドレスなど、素材の透け感と重ねがポイントだ。オーガンジーにミンクをボンディングしグラフィカル柄を浮かび上がらせた新開発素材に注目。

　そのほか、アレッサンドラ・ファッキネッティが手掛ける新生「トッズ(TOD'S)」、トラサルディ家の末娘、ガイアをクリエイティブ・ディレクターに抜擢した「トラサルディ(TRUSSARDI)」のコレクションも要チェック！

FENDI

MARNI