フィジカルショー復活! 開放感あふれるデニムルックが台頭
パリ、ミラノで開催された2023春夏 メンズコレクションをダイジェストで紹介。今シーズンはフィジカルショーを開催するブランドが大勢を占め、パンデミック前の活気を取り戻している。
6月17日〜21日に開催されたミラノメンズコレクションには66ブランドが参加。そのうち61ブランドがフィジカルでの発表をお
こなった。「VERSACE(ヴェルサーチェ)」「MOSCHINO(モスキーノ)」がカムバックしたほか、「JW ANDERSON(ジェイダブリュー・アンダーソン)」がミラノで初のランウェイショーを披露するなど、見どころ満載のシーズンとなった。男女合同ではなくメンズ単独で発表するブランドが増えている点も興味深い。
続く6月21日〜26日に開催されたパリメンズコレクションでは84ブランドが参加。デジタルでの発表は6ブランドのみで、フィ
ジカルでとデジタル両輪でコレクションを発表するブランドが大多数となった。注目が集まったのは初参加の「MARINE SERRE (マリーン・セル)」、パリメンズに復帰した「THOM BROWNE (トム・ブラウン)」。また「KIDILL (キディル)」「SULVAM (サルバム)」「DOUBLET (ダブレット)」など、日本の若手デザイナーの活躍も目覚ましい。
「THOM BROWNE (トム・ブラウン)」はコンコルド広場に程近いオートモビル・クラブを会場に、ランウェイショーを開催。
グリーンやイエロー、ブルー、ピンクなど、明るい色彩のツイード素材を用い、ブランドのアイデンティティが感じられるテ
ーラードルックを完成させた。船乗り、カウボーイ、サーファー、テニスプレーヤーなど、さまざまな職業をモチーフに掲げ、
マスキュリンに落とし込んでいる。
THOM BROWNE
VERSACE