若手新進デザイナーの躍進が目覚ましいロンドンコレクション。今シーズンのトレンドをつくりあげたのは「SIMONE ROCHA(シモーン・ロシャ)」「ASHLEY WILLAMS(アシュレー・ウィリアムス)」ら若手デザイナーたちだ。イングリッシュガーデンに咲く花々や熱帯植物、そこに集まる鳥や昆虫…生き生きとした春の息吹が感じられるロンドンならではのトレンドを筆頭に、1990年代を彷彿とさせるグラマラスなスタイルや、刺繍やアップリケで形作られる立体装飾、白と黒を基調とした新しいクラシック・エレガンスなど、若手パワーがみなぎるスタイルが提案された。

　老舗ブランドの「BURBERRY PRORSUM(バーバリー プローサム)」は“THE BIRDS AND THE BEES”をテーマに、色とりどりの花が咲き乱れるイングリッシュガーデンの春をスタイルに落とし込んだ。フレッシュグリーンやマスタードイエロー、深みのあるパープルにレッド…色華やかな花と昆虫のプリントに1940年代のタイポグラフィをプラスしたプリントドレスは、軽やかなチュールベルトでウエストをマーク。トレンチコートやデニムジャケットにはヘムにフリンジを飾ったり、チュールベルトを締めることで、シェイプされたウエストラインを強調している。

　若手デザイナーの中で特に注目されたのは「SIMONE ROCHA(シモーン・ロシャ)」。香港、そしてコンテポラリーダンスの振付師ピナ・バウシュからインスピレーションを得て、シノワズリーな花のモチーフをドレスにあしらった。立体的にカッティグされた花々をシルクサテンにボンディングしたり、花の形をかたどったクロシェをチュールの上から飾るなど、ディテールは卓越している。ドレスの裾やフラットシューズに羽毛のトリミングを施し、スタイルをボリュームアップさせている。

CIMONE ROCHA

BURBERRY PRORSUM<